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今月の12・13の両日、渋谷区の道玄坂・文化村通りで「渋谷・鹿児島おはら祭」が開催され、鹿児島の民謡「おはら節」に合わせて歩行者天国を踊りの列が続き大勢の人が楽しんだ。
10年目になるこの祭の警備に渋谷消防団副団長の間野さんの姿があった。
消防団を38年
間野敬昭(よしあき)常任監事(渋谷支部)は昭和19年2月生まれの63歳。25歳の時に渋谷消防団に入団、第一分団分団長を経て、現在は本団副団長に就いている。
東京都知事消防褒章・消防庁長官表彰など様々に表彰されている。
両親は新潟出身
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級h屋肉店はNHK放送センターと渋谷区役所の裏手にある。
創業者の父・武次郎さんは大正3年12月生まれの92歳。豪雪地帯で冬は雪に埋まる新潟県北魚沼郡川口町の木沢という地区から上京、神楽坂の相沢で肉屋の修業をした。実家は馬喰として財を成したが、父が早くに亡くなって続かなかった。7人兄弟の末っ子だったので、都会に出て働かざるをえなかった。
やがて一緒に修業した兄弟子が渋谷駅前のマーケットに栄屋として独立した。父も一緒について出た。
母・美代子さんも実家が新潟県北魚沼郡入広瀬村(現在魚沼市)。18年に結婚、敬昭さんが生まれた。その頃は五反田に住まいがあり渋谷まで通った。
父は海軍として戦争に行ったが無事に終戦を迎え、肉屋として再スタート。
店売りよりもご用聞きで今の店の近辺のお屋敷を回ったのが縁で、24年11月現在地で創業した。
常務を8期16年
3つ違いで2月に妹、さらに3つ違いで2月に弟ができた。みんな2月生まれ。弟さんが一緒に働いている。
敬昭さんは高校を出るとそのまま2代目として働いた。父と一緒に働いて学んだ。
父は57年から理事1期、59年から平成12年まで8期16年常務理事として、企画指導・総務部長として、組合で活躍していた。
今は店先をきれいに掃除する係りを担っている。
地道にコツコツ
2代目は地道にコツコツと商売に励んだ。
「大きなミスもなくやってこられた。がむしゃらさはなかった」
大きなお屋敷や高級マンション等が多く、消費人口が非常に少ない土地柄のなかで、デパートもあり苦労しているが、最近ハンバーガーショップ・飲食店向けなどの売り上げの増加で景気が少し良くなったのを感じる。
43年に功子(いさこ)さんと結婚、ふたりの息子さんがいる。上の子は靴下などで有名なナイガイの営業、下の子は読売新聞の社会部の記者で飛び回っている。下の子には女の子と男の子のふたりのお孫さんがいる。
お店は奥さん・弟さん・お母さんの4人でやっている。
渋谷区特販事業
昨年の本紙2月15日号に『渋谷支部に区が助成』の記事が掲載された。さらに順調なスタートができたということが9月15日号で紹介された。その時はテレビで大々的に報道された。
渋谷区では第1・3水曜日にお肉を500円以上お買い上げのお客様、先着50名様には景品を差し上げる。
昨年度の景品付販売は結局、8月から月2回計16回行なわれた。砂糖、玉ねぎ・じゃがいも・人参、カレー、焼肉のタレ、阿波尾鶏スープ、玉子、小麦粉、醤油、うどんなど多彩な景品群だ。
「玉子が人気だ。焼肉のたれとか評判のいいものをリピートしようと思う」
統合してひとつになった渋谷支部に渋谷区が助成した金額が昨年度約180万円。
好評につきこの春継続事業として認められた。額も増えて区が積極的なので感謝している。
水曜日が定休日の店があるので、今年のポスターには「翌日実施」という文言を足した。
「何事も継続は力なり」
間野さんがモットーとしている通り、なんとか軌道に乗せられたかなと思う。そして統合して今後進めようとしている支部の参考になると思う。
その際、行政とのコミュニケーションの大切さもポイントにあげた。
やめる人の受け皿
本部の斡旋資材の評判は良い。『利は仕入れにあり』だから経営の安定には助かっている。
組合は更なる発展を遂げて、組合に入っている生きがい≠感じられるようになれたらと思う。また難しいとは思うが夢を語らせてもらえばと語る。
「後継者・借家とかやむを得ない事情で続けたいけれどやめざるを得ない人の受け皿ができないか。
自分の努力が足りなくて、零細でふたりだけで、という人達が集まってなにかチェーン店でできないか。加工場とか食材会社とかいう形ができないか」
三水会で様々に培った知恵を2代目から昇格した今、研究課題とする。
相手の立場に立って
「我々は毎日の積み重ねで来てるから、変わったと言われても、地元にいると変化は感じない」
組合と消防団活動を長くやってきて思うのは、多くの人と知り合えたことが嬉しい。友人関係でも相手の立場に立って考えるようにしてきた。
渋谷支部の統合成立から区との特販事業立ち上げ、消防団として地域に安全・安心作りと、それらの要として間野常任監事は活躍している。
休日にはゴルフもするが、代々木公園の緑のなかををぶらぶら歩くのが楽しみだ。
〔2007年(平成19年)5月20日号「東京食肉新報」掲載〕
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