東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

川崎家肉店

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特選肉を取り扱うお店

人気のお総菜のお店

小売業・卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

厨房に立つ塚本隆さん(中央)と焼き鳥を焼く隆太朗さん(右)、コロッケを仕込む文子さん(左)

目の前に大型の団地を眺め、周辺には閑静な住宅地が広がる。その一角に店を構える川崎家精肉店(府中市新町)の屋号は「屋」ではなく「家」と書く。この一字には、終戦間もない頃から始まった店の歴史や、国産肉100%の品ぞろえと手作りのお惣菜で地域のお客に喜んでもらうための精神が詰まっていた。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:042-365-0714
FAX:042-365-0714
住所 〒183-0052 府中市新町3-28-3

店舗PR、お知らせなど

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買い物のあと、お客が家族のように話し込むことも

「うちはみんな、おしゃべりだから。うるさいくらい」と笑いながら、塚本隆さんは包丁を手に肉を切り、妻・文子さんはコロッケを仕込み、息子・隆太朗さんは焼き鳥を焼く。賑やかさにつられてか、地域のお客が揚げ物を買いに来店しては、別のお客が足を運ぶという繁盛ぶりだ。

先代の味覚と薫陶

 陸軍将校だった父・晴雄さんは、終戦後に料理店と精肉店をしていた母・よし子さんの実家へ修業に。肉に関する技術を習得し、昭和22年に東府中に初めての店舗を開業した。「家」がついた屋号は、実家の店からもらったものだ。

 晴雄さんは、調理に関しては経験こそ少ないものの、味覚は優れていた。コロッケの調理は、計量器を一切使わずに目分量で調味料を投入。時々味を見ては、微妙に味を調える。大雑把に見える作業ながら、最終的にはいい味に仕上がる。

 そのことに不思議がりながら、塚本さんは傍らで見て、勘で技術を身に着けていった。「だけど、いまはマニュアルの時代なんだよ」と、隆太朗さんに視線を向ける。

 美的センスも持ち合わせていた。オードブルを注文されると、料理がきれいに見えるような工夫や配置、器の選択などは「天性のもの」(塚本さん)だったようだ。

 実家が商売をしているだけに、よし子さんは仕事への姿勢は厳しかった。利益が出にくいものを売れば、「倍の量を売ればいい」とがむしゃらに。お客に喜んでもらうためには「手間を惜しんではいけない」と、調理の地道な作業を厭わずに取り組んでいた。

 ある時、疲れから「めんどくさいなあ」とつぶやいた文子さんに、「そんなこと言っていたら、何もできないよ」と一喝。仕事への姿勢に覚悟が決まった文子さんは、今では「言っていたことが店の隅々に感じる」と、店を見渡す。
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人気メニューのコロッケなどは、次々と売れていく

人気3品は自信作

お惣菜の味は、さらに磨きをかけた。揚げ物を中心としたメニューは全て手作りで、コロッケ、メンチ、から揚げの3大人気メニューは「これがある限り大丈夫」と胸を張る自信作だ。新しい味にも挑戦し、カレイやエビのフライなど、斬新なメニューをいくつも作った。その中でチキンカツ、ゲソのから揚げ、ビーフメンチはロングセラーとなっている。

 長年の取り組みで、現在のお惣菜メニューは21種、焼き鳥は12種に。価格も100~200円が中心で、お財布にも優しい。1日200個も売れるコロッケは、季節に応じて羊蹄山や三方原と一番おいしい産地のジャガイモを使い分ける。噛めば衣のサックリ感とホロリとほぐれる柔らかさが対比しながら、ジャガイモのホクホク感が甘さを一層引き立てる。焼き鳥は国産鶏独特の弾けるような歯応えと、噛めば湧き出るような脂のジューシーさ、焼きたての香ばしさが。手刺しの下ごしらえは大変だが、店先で焼く美味しさは他では得難い。

 「味が良ければ、買いに来てくれる」と文子さん。素材の吟味と手作りをした味を求めて近所はもちろん、遠くは多摩センターや埼玉方面からお客が来ることもある。
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団地や住宅街に囲まれた一角にある店舗

新しい「家」に向け

 昨年から新戦力となったのが、隆太郎さんだ。それまで厚木市の機械メーカーに勤務。会社の仕事も楽しく、仲間にも恵まれ、安定的な企業だった。しかし、両親の年齢などを考え、ノウハウもあり、美味しいお惣菜が作れるのに、「このまま店がなくなるのはもったいない」と思うように。両親が元気なうちにと、会社を退職し店に入る決断をした。

 小学生の時から店を手伝い、人と接することも好きだったので、違和感なく仕事に取り組めた。何でも興味を持つ性格から、会社とは違い自分で考えたことが何でもできる仕事に、面白さを感じている今日この頃だ。

 多摩ブロックが月1ペースで開く若手組合員の会合にも出席し、30~40代の組合員の中で一番若い29歳には「勉強させてもらえる」貴重な場となっている。

 塚本さんと文子さんは後継ぎの話はしていない。かつて周りに10軒あった精肉店は現在4軒で、そのうち2軒だけが小売をしている。近隣には大手スーパーが4軒あり、厳しい環境だ。隆太郎さんが店に入ると言った時に「やめておけって言ったんだけどね」と、心配そうな表情にうれしさをにじませた。

 「肉屋は楽しい」と笑顔を弾かせる隆太郎さん。3代目となるべく励む姿に、「これからは、こちらが働かせてもらう立場だね。配達くらいはするよ」と冗談を飛ばす塚本さん。現在の店舗に移ってから57年目。「家」の字に新しい息吹が感じられそうだ。


【「東京食肉新報」2014年(平成26年)11月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

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品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

121-0815
足立区島根3-24-18

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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