東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

(株)中條

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卸業のお店

中條勉社長(前列左)と社員の皆さん。玄関ではキン肉マンがお出迎え


 精肉を様々にカットする充実した機器類だけでなく、まるでホテルの厨房のような設備に目を見張る。足立区谷中に構える㈱中條(中條勉社長、荒川区東日暮里)の工場では、大量の精肉が次々とさばかれ、レストランのテーブルを彩る料理となるよう加工しては、慌ただしく出荷されていく。作業場の従業員も生き生きとして動きも軽やか。工場の壁に掲げられた「I♡お肉」の言葉が工場内の隅々にまで行き渡っているかのようだ。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-6880-1129
FAX:03-6880-1127
住所 〒116-0014 荒川区東日暮里3-17-9
URL nakajyo-meat.co.jp

店舗PR、お知らせなど

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衛生管理もしっかりした作業場はカット、調理、殺菌の3部門が

 広々と作業しやすい環境に整った加工場。薄さや重量を正確に合わせながらカットする計量スライサー、ローストビーフなど安定的な調理が可能なスチームコンベクションオーブンなど、充実した設備が鎮座する。重量感のあるガスレンジは、レストランの厨房のような本格派。大鍋にはスープが湯気を立て、出来上がったものは袋に詰められていく。

 商品は全国の有名なホテルや飲食店の厨房へ。精肉や加工品、スープを下ごしらえのできた状態とするセントラルキッチンとして、多くの取引先からの信頼が厚い。食肉卸業にとどまらない一歩踏み出した展開をしている。

飛躍を決めた一言

 工場を構える食肉卸業の同社の源をたどれば、昭和33年開業の東日暮里の食肉小売店に行き着く。近所の常連客も多く、食肉に加え揚げ物も充実して繁盛店に。さらなる飛躍のきっかけは、父の同級生でもあるホテルのシェフの一言だった。

 「肉持って来な」

 ホテルと取引できるチャンスと捉えた父は、素早く行動し契約へ。それを皮切りに、次々とチェーンホテルや周辺の飲食店との取引を拡大していく。のちに、その一言は社交辞令だったと明かされたが、父の熱意が今の事業展開の礎となった。

 中條さんが家業に携わったのは高校の時。後を継ぐ意思はなかったが、ホテルや飲食店への配達を通し、仕事の面白さに目覚める。父へ決意を述べて20~25歳の5年間、京都の店へ修行に。先輩の長靴洗い、包丁研ぎ、営業活動。仕事から身の回りのことまで、必要な技術や知識を身に着けた。

 家業に入ってからは営業担当に。新たにオープンするホテルには他の同業に先駆けて、「一番にならないと気が済まない」という姿勢で契約を勝ち取っていった。やがて多くの人たちから信頼を得る中、あるホテルで「面白い肉屋になってくれ」との言葉が。以来、その意味を自問自答しながら、食肉と向き合っていく。
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厨房設備はレストラン並みの充実ぶり

シェフの相談相手

 取り扱う牛豚鳥の食肉は中條さんが「惚れ込んだもの」ばかり。自社だけでなく、仕入先、得意先が、満足感の高いものを選ぶ。品質はもちろん生産者に会い愛情を込めて肥育する様子も自らの目で確かめた。常陸牛や飛騨牛など上質なものがそろう中、例えば「しあわせ絆牛」は、「絆」という名前から「結婚式の料理で使ったらぴったり」と、ストーリー性も大事にしている。

 煮込み、角煮など、加工したものはもちろん、スープやシチュー、レトルトなども手掛ける。調理は和洋中のプロの社員が厨房で品質をチェック。商品は「80%仕上げ」。あとはそれぞれのシェフが調理すれば、オリジナルの味となる。

 本来はシェフが1から調理をするところを、同社の商品で下ごしらえを省略して時短や省力化ができる。この効果から、取引先のメニューに応じた加工の相談は数多い。小ロットでも注文に応じられる強みを通して、より深い信頼関係も築くことができる。

 大量に出るガラやスジに由来する製品を作ってみたことを機に、多くのスープやソースなどの商品開発へと進展。様々な部位を商品化していくにつれてシェフに認められ、現在のようなセントラルキッチンの立ち上げにつながった。

 上質な食肉とオリジナル加工品は、北海道から沖縄まで全国へと広がっている。長年の積み重ねによる有名なホテルや飲食店との取引に加え、目覚ましいのは社員の営業活動だ。プライベートの旅行中にもかかわらず、食事をした飲食店で名刺を渡し商品をアピール。契約につなげてくる。社員一人ひとりが自社と商品に自信と誇りを持っているからこそできる行動だ。
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吟味されたブランド牛を数多く扱う




 中條さんの理想を実現した設備も業務も目を見張る工場だが、新造する際には社員のほとんどが反対した。しかし、父だけは背中を押した。「やりたいことをやれ。失敗したら元のようにコロッケを揚げて近所の人にサービスすれば良い」と。

 「父は昔から味方をしてくれた」。親としても仕事人としても、一番の理解者であった父に感謝の思いを語る中條さん。今は、社員たちの父親のような存在でもある。若い社員には、商品開発の新しい発想へ積極的に耳を傾け、慈善活動を通して人間的な成長に期待を寄せる。千葉県館山の保養所では、社員の家族を思い浮かべながら掃除や遊具の作成、バーベキューの準備などに汗を流す。会議室の壁には、「アニキの提言」と題して公私に悩みを抱える社員に寄り添う言葉を贈る。

 惚れ込んだ精肉、シェフの声で作った加工品、心を通わせて共に歩む社員。お肉を縁に集まった人たちが楽しくなる。中條さんの「面白い肉屋」の答えは、もう出てきているようだ。

【「東京食肉新報」2023年(令和5年)10月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

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品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

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足立区島根3-24-18

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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