東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

肉のハヤシ

林精肉店

特選肉を取り扱うお店

モツを取り扱うお店

小売業・卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

英子さんと2人で切り盛りする店には肉だけでなく地域の人たちも多く集まる


 JR大塚駅前から、都電が唸りを挙げて通り過ぎる。その前には飲食店をはじめ青果店や鮮魚店などがコンパクトにまとまった商店街。細い路地が通る中で、紛れるように㈲林精肉店(豊島区南大塚)はある。周辺が44年前に区画整理をして以来の雰囲気をそのままにした店舗で、林洋社長は街とともに歩んできた。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-3971-0324
FAX:03-3988-6358
住所 〒170-0005 豊島区南大塚3-55-1

店舗PR、お知らせなど

林精肉店3

注文に応じて骨付き肉を中華包丁で切って提供する

 商店街近くの西巣鴨中学校前には、今年も満開の桜が通りを埋めた。35年前から地域で植樹した桜並木で、毎年桜まつりを催している。今年で16回目となるまつりでは、林さんも豚汁やおでんを用意して、花見客を迎える。 イベントの多い地域だ。大塚駅前から商店街を中心に賑わう8月の「東京大塚阿波おどり」では、実行委員長を務めてきた。また、大塚駅前から向原駅まで都電沿線約1㌔㍍に500種・710株のバラを咲かせる地域活動に、妻・英子(ひでこ)さんと参加する。

 商店街の中では古参なため、商店会会長を務めるなど地域の信頼も厚い。それだけに、「店を閉めてまで手伝うこともある。本末転倒だよ」と冗談めかしながら、「人のお役に立てるうちが花」と、地域活性に努力を惜しまない。

 祖父・与平さんが昭和3年に開業し、80年以上の歴史を持つ。林さんは3代目だ。幼い頃から店を手伝い、大学卒業後の22歳で正式に家業に入った昭和49年当時は、祖父母と両親、従業員と8人が切り盛りする賑やかさ。戦後はバラックだった周辺の商店街も活気に満ち、スーパーが近隣に出来ても撤退させたほど勢いもあった。3代で築き上げた店の業績は、ビルが建てられたまでに好調だった。

 商店街の衰退、少子高齢化は、この地域でも例外ではない。商店街の店舗は半分が入れ替わり、物品を売る商店から飲食店へ。個人経営の店舗にとっては厳しい環境となっている。そうした中で、店には触れ合いを求めて常連客も多く、近況や家族のことなど時間が許す限り会話が続く。その中でイベントの告知など、地域のコミュニティーとしての役割も大きい。

 繁華街の池袋駅と観光地の巣鴨駅の間に挟まれるように大塚駅があり、暮らしには便利な地域。そのため最近では周辺に新しいマンションもでき、新しいお客も増えているため、地域の結びつきを強める役割はますます大きくなりそうだ。

中国人客から人気

 「猪脚」「猪肚」「排骨」。ショーケースに見慣れない文字が並ぶ。「猪」は中国語で豚の意味。順に「豚もも肉」「豚の胃袋」「スペアリブ」のこと。中国人のお客が多い。文字は中国人のお客から教わって書いた。

 豚肉は特に人気で、他にも耳や豚足もそろえる。スーパーで調理済みの肉料理や半製品のものが入手できるにもかかわらず、精肉店で買うのは「肉を目の前にするので、一番安心な食べ方」だと言う。一人暮らしでも、一つ2㌔㌘の豚肉の塊を買うだけでなく、豚骨でスープを取ったり、胃袋を圧力鍋にかけて煮物や炒め物にしたり。豚肉は重要な食材なようだ。

 精肉店で買うもう一つの理由は、骨付き肉を好みの大きさに切ってもらえることだ。スーパーのものは、好みの大きさになっていないこともあるが、林さんは調理法を聞きながら、中華包丁を振るい、好みの大きさにカット。これが中国人客の心をつかんでいる。

 「大きな音で骨を叩いたり、鋸で切ったり。肉屋なのに大工かと思われちゃう」

 人気の揚げ物は、作り置きせずに注文が入ってから揚げる。中でもとんかつは、午後7時の夕飯時には予約を入れた主婦が数多く足を運ぶ。林さんの一押しは焼き豚だ。控えめの脂肪分なので肉が持つ美味しさが前面に立ち、噛むとホロホロと肉の繊維がほどけていくような柔らかさ。そこに甘めのタレが絡まり、焼き豚の香ばしさが引き立っていく。

 「職人は手間でお金をもらっている。肉のスジを一本でも多く引くように、手間を惜しんではならないですね」
林精肉店3

林さんによる切り絵の数々。細かい描写と色使いが美しい

絵のお手本は琳派

 こうした仕事の丁寧さは、商品や接客にも表れる。その証左は、店内に飾られた切り絵にも出ている。名古屋城など歴史的建造物のほか、美人画、都電など、描いたものは多種多様。中でも龍の絵は線の描写が細かく、ラメを織り交ぜた目にも鮮やかな作品で、「お正月休みをつぶして」3カ月かけて作った。

 仕事が終わった後の息抜きに、毎日15~30分ずつ描く。伝統的な絵が好みで、安土桃山時代に興った琳派の技法を作品に取り入れた、表現力の高い作品も多い。時には美術館にも足を運び、作品の参考にするそうだ。

 店内に作品がずらりと並んだ様子は、ちょっとしたギャラリーのよう。「お客さんが褒めてくれる」と、買い物のほかにも話題となり会話が弾む。これを見た書道をたしなむお客からは、一緒に飾ってほしいと「千客万来」との書が贈られた。

 「今日も仕事ができて良かった。明日も働くぞ。というのが一番いい」と林さん。今では2人で切り盛りする店は、地域のため、来店するお客のための灯台のようだ。

【東京食肉新報2015年4月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

142-0053
品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

121-0815
足立区島根3-24-18

レシピ紹介

レシピ1

素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

レシピ1

骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

レシピ1

ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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