東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

肉の池田屋

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特選肉を取り扱うお店

小売業のお店

小売業・卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

 一人の接客が終わっては、また次のお客が入ってくる。子連れの若い主婦。外回りのサラリーマン。食べ歩きの観光客。㈲池田屋(宮川勇太社長、台東区浅草橋)の夕方の店内は、4代目の勇太さんと母・あや子さんの2人で手を休めるいとまもないほど目まぐるしくなる。JRと地下鉄の浅草橋駅からすぐという好立地もさることながら、何がこれほどまでにお客引き寄せているのだろうか。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-3851-2983
FAX:03-3851-6002
住所 〒111-0053 台東区浅草橋2-1-2

店舗PR、お知らせなど

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お店の看板商品で人気の焼き豚

 初代が深川で創業し、昭和27年に現在の地へ移転。2代目の祖父・勇さん、3代目の父・和憲さんが駅に近く人形問屋のほか商店が多く立ち並び、住宅も多い、恵まれた環境を生かしながら上質の精肉と親しみの持てる揚げ物で展開し続けてきた。近隣からの評判は良く、長年にわたって顔なじみのお客で賑わい、納めのエリアも拡大し続けていた。

 惣菜類でヒット商品も出すなど、テレビや雑誌で紹介され、広く知られる存在に。勇太さんも16年前からお店に入り、後継の道もできてお店に良い風が吹いていた。しかし2年前、突然逆風が。父・和憲さんが亡くなり、勇太さんはお店を背負うことに。「そろそろ店を任せようか」と、和憲さんが後継のバトンを渡すことを意識し始めた矢先のことだった。

 幼いころから父たちの仕事を見ていたために、「将来は肉屋になりたいと思っていた」と語る勇太さんは、大学へ通っていた20歳のころ、祖父・勇さんが体調不良となったためお店を手伝い、本格的に家業に入った。仕事は事細かに説明するより背中を見て覚えろ、という父・和憲さんに付いて10年が過ぎ、プロとしての腕前をさらに磨き、職人としても経営者としても、必要なものを父から受けきろうとしていた。父を亡くしたのは、勇太さんにとってそのようなタイミングだった。
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焼き豚は人気なのですぐに売れていき、仕込みは1日2~3回にもわたる

看板商品の焼き豚

 しかし、父は勇太さんにお店を盛り立てる宝を伝えていた。看板商品の焼き豚だ。これを目当てに来るお客も多く、夕方には晩御飯のおかずにと次々と売れていく。1日2回仕込んで売り切るが、多いときは3~4回にも及び、嬉しい悲鳴が上がることも。

 人気の秘密はと聞けば「秘伝でも何でもない」と母・あや子さん。タレは醤油とみりんだけ。風味を良くするために使われるニンニクや八角は好みが分かれるので入れていない。その代わり、代々伝わった〝時間〟と〝親子の思い〟という隠し味が美味しさを引き立てているのだろう。

 焼き豚の人気をさらに高めているのが「焼き豚ライス」。拍子切りにした焼き豚を透明のフードパックに盛ったライスの上に乗せただけのシンプルなメニューだ。和憲さんが学校のお弁当に母から作ってもらっていたもので、現代のようにお弁当屋が普及する前に売り出し、お弁当販売の走りともいえる。まだお店でお弁当を買うという習慣がなかった時代にもかかわらず、大ヒット。味はもとより、時代のニーズをつかんだことでも、和憲さんは自慢の一品としていた。
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玉ねぎの甘味が特長のメンチが人気

 もう一つの名物が手作りのメンチカツだ。合い挽き肉に比べ多めの玉ねぎを入れたのが特長。それだけに繊維がつぶれて水っぽくならないよう、手切りで刻んでいく。揚げたてで熱々のところをほおばると、カリカリした衣が弾けるとともに玉ねぎの香りが口中に広がる。噛んでいくごとに玉ねぎの甘さを強調しながら、挽肉のコクと旨味が混ざり合う。地域の常連にも長年愛された味で、新玉ねぎの時期にはさらに売れていく。

 このメンチをパンで挟んで食べられるよう、浅草の老舗「パンのペリカン」のパンを用意。数量が限られたパンのため入手が困難で、「ペリカンのパンが買えるお店」としても知名度と売上を上げる思わぬ相乗効果も。

 周辺にはスーパーがあるものの、同店のような揚げ物類をはじめ、サラダや炒め物など、晩ご飯のおかずに適した惣菜類を扱う店舗は他に見当たらない。そのため、地域の主婦層を中心に幅広いニーズをつかみ、自然と客足が向くような品ぞろえになっている。手が足りないため午後6時に閉店するが、帰宅が遅くなるお客からは開店時間の延長を望まれるほどだ。

 もちろん、精肉は上質なものばかり。和牛にこだわりを持ち、A5をそろえる。牛、豚、鶏はすべて昔から国産で、なるべく関東圏のものを扱う。季節を意識し、冬には鍋やしゃぶしゃぶ用に、夏には焼き肉用にと、仕入れを調整する。

後継の道は恩返し

 長年にわたって地域に根差した展開と、上質なお肉や焼き豚を手に、勇太さんは次の時代を歩み始めたばかり。「お店で待たされている子どもの退屈を紛らせられるから」と知人が提供してくれたアニメやゲームのキャラクターの人形やジグソーパズルを店内に飾り、4代目としての個性と優しさが垣間見える。「まだまだ勉強です。何よりも続けていくことが大事」と、黙々と仕込みと接客に勤しむ。今後は焼き豚がさらに広がっていくことを目標とする。

 「それが父や祖父への恩返しになると思っています」

 焼き豚の仕込みで巻かれた糸は、親子の絆も結んでいるようだ。

(「東京食肉新報」2019年(令和元年)12月号掲載)

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

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品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

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足立区島根3-24-18

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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