東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

(株)カワサン

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卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

本社ビルで有賀宗太郎社長(左端)と従業員のみなさん


 コロナ禍で飲食店などからの注文が減少するなど、食肉卸業は忍耐を強いられている。時代に応じた変化の必要性が感じられる今、多くの取引先を持つ㈱カワサン(有賀宗太郎社長、台東区根岸)も新しい会社のスタイルを模索する。同社の長年にわたる社業を見ると、時代の変化と危機に対応してきた歴史でもあった。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-3872-3109
FAX:03-3872-3129
住所 〒110-0003 台東区根岸4-18-11
URL kawasan.co.jp

店舗PR、お知らせなど

カワサン2

箱に入れた冷凍肉を小売り販売。人気上昇中だ

 下町情緒ある通りに面した本社ビルの前に宮崎県のブランド豚「観音池ポーク」の幟がはためく。ビル入り口には、小売りの価格表も掲示してある。社員食堂や学校給食、ホテル、病院などへの卸業を中心としている同社だが、地域の一般客も夕方になるとこの幟の下に集ってくる。

 「食べたら美味しいと言ってくれます。嬉しいですよ」と有賀さん。

 卸業の本社ビルでの小売り。同社の歴史を凝縮した姿にも見える。
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看板商品でもある観音池ポークの幟が翻る本社ビル

時代を捉えた形に

 同社の歴史は、祖父・宗作さんが昭和13年に文京区根津に創業したことから始まる。昭和22年に㈱川三精肉となり、3年後に現在の地に移転。当時は様々な商店が並ぶ賑やかな商店街で、地域の精肉店として繁盛していた。さらに百貨店などにもお店を展開し、問屋のように多くの取引先を増やしていった。そうした中で、急遽流れが変わる。宗作さんが亡くなり、当時大学生だった父・清文さんが跡を継ぐことになった。

 昭和40年、社長にはなったが大きな課題があった。一つは「肉のことを知らなかった」。もう一つは、会社が拡大していく中で宗作さんが亡くなったため、社長の重責と多額の負債を引き受けることに。

 大きな改革が始まった。小売り業からお弁当製造、学校給食や社員食堂への卸業へ転換。魚の卸業も手がけた。取引先の人の縁にも恵まれ、様々なアドバイスを受けながら軌道に乗せた。高度成長期でもあり、時流に乗った経営が功を奏し、負債を完済しただけでなく、現在の本社ビルを建てるまでに発展させた。

 「会社を180度変えてしまったのはすごい」と父の功績を称える有賀さんは、大学卒業後は食肉卸会社へ就職。慣れない大阪での仕事に悪戦苦闘しながら、関心を持ったのがスーパーの経営。縁あって長野県の佐久で会社を興し、レタスやキャベツ、白菜などを手がける。3年にわたり取り組んだところ、父の体調不良を機に32歳で家業に入った。

 当時は時間を気にすることなく働き、売上は伸びていった。しかし、取引先から契約を打ち切られる事態が。それまでは卸先の店長やマネージャーとの信頼で契約をしていたが、そのお店の本部を通しての契約になっていなかったことが原因だった。

 改めて会社を見直し、必要なものを考えた。これからは衛生管理の重要性が増すと見込み、入札に絶対必要と言われたISO9001に早くから注目。業界内でもまだ価値を重要視されていない時代に取得した。駐車場を作業場に改装し、牛、豚、鶏、ハムと、作業場を分け、設備も充実。こうした取り組みにより会社の信頼性が上がり、契約が飛躍的に増えていった。
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事務所から送られた伝票に沿って多彩な注文に対応。作業場の衛生管理も早い時期から取り組んだ

コロナを機に変化

 充実した設備で多くの精肉がさばかれるが、有賀さんは普段は現場ではなく事務所に詰める。取引先からのオーダーを管理し、ラベルに商品名や期限、納品日を入力したら、各部署へ送付。現場の一切は担当者に任せている。衛生管理は、第三者の目を入れて自主検査を行う。

 コロナ禍前は外食向けも多く請け負い、24時間体制だった。朝に社員食堂や学校給食の配達、さらに事務処理などもこなすなど、有賀さんには激務が続いた。コロナ禍で飲食店からの注文が減少したのを機に、夜勤は中止に。働き方改革として、効率化を模索している。

 売上が減少した対策として始めたことの一つが、小売りだ。有賀さんの手が空いた時間に予告を出し、本社ビル前で発泡スチロールの箱に入れた冷凍肉を販売する。回を重ねるたびに近隣の一般客に評判となり、小売りする日時の問い合わせも増加。今年から週2~3日、平日夕方の約1時間での販売ながら人気が上昇している。

 お客の心をつかんでいるのは、やはり看板商品である「観音池ポーク」の美味しさだ。この豚肉に有賀さんが出会ったのは、会社勤めをしていた25歳の時。宮崎で取引先が豚しゃぶを勧めてくれた。それまで豚肉は匂いが気になる印象だったが、「サラッと食べられて驚きだった。豚バラなのにペロリ」と平らげたほどに衝撃を受けた。

 美味しさは、子ども園からの指定で注文が入るということでも証明されているようだ。



 いまだ卸業はコロナ禍の影響で厳しい環境にあるが、「全体が大変ならば、うちだけが大変というわけでないので大変と思わない」と前向きに捉える。

 学生時代は応援団をしていた有賀さん。自社はもちろん、社員、取引先、給食を食べる子どもたちも、お肉で元気を届ける「お肉の応援団長」だ。

【「東京食肉新報」2022年(令和4年)12月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

142-0053
品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

121-0815
足立区島根3-24-18

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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