おいしくお肉を食べようよ！お肉屋さん紹介『（株）田無肉の宝屋』

（株）田無肉の宝屋

店主より一言

店舗情報

連絡先	TEL：03-3389-0576 FAX：03-3389-0576
住所	〒164-0001　中野区中野５－５２－１５

店舗PR、お知らせなど

店舗前のレジの行列は絶えることがない

豊富な商品と多くの来店客へ対応する26人のスタッフへ指揮を執る大木正店長

　お肉を手にしたお客が次々と並ぶレジで、大木正店長も額に汗しながら接客したり、従業員と業務の連携をしたりと、動きが激しい。コロナ禍で「おうち時間」が増えたため、昨年からさらにお客が増加傾向。昨年の緊急事態宣言が発令されたあたりから増え続け、学校が休校になった時期は特にその傾向が顕著で、一日の来店客は多い時で３０００人を数えることもあった。

　「お子さんはお肉が好きですから。鶏肉が特に多く出ました」と大木さん。この例に限らず、その日に売るお肉のケースが空になり、次の日の分まで売った日もあった。夕方になるといつも、お肉を品定めするお客で通路をすれ違うのも困難になるほどの賑わいを見せている。

店舗裏では従業員が素早い動きで精肉のカットやパック詰めをしていく

質と量にらしさが

　お店の魅力の一つが、精肉店だから出せる品ぞろえの豊富さだ。牛豚鶏の様々な部位と多様にカットした精肉が並び、今の時期は鍋やしゃぶしゃぶ、すき焼きに合わせ、薄切り肉を中心に販売。大きめのパックにたっぷり盛った「ジャンボパック」も目を引く。塊肉も需要が増えてきており、お得感に加えて凝った料理を楽しむお客から好まれるようだ。お肉に詳しいお客も多く、部位の要望があれば対応するなど細かいサービスも。

　精肉はどれも国産の上質なものを用意し、お肉の美味しさを十分に堪能できるものばかり。それでいて手ごろな価格を実現。その秘密の一つが牛の一頭買いにあり、問屋が小割にしていないパーツを作業場で塊肉やスライスに加工していく。また、価格重視のお客に向けて、輸入肉も各種揃える。

　内臓肉も種類が豊富。タンやハツ、シマチョウなど、お馴染みなものだけでなく豚足、モミジ(鶏の足)、鶏ガラなど、スーパーでは入手困難なものも網羅する。モツは近隣の居酒屋が買い出しに来るほど。焼肉や煮込みを楽しむお客を唸らせるだけでなく、料理の幅を広げてくれそうな充実ぶりだ。

　「スーパーと同じでは敵わないので、やはりお肉屋さんの強みを生かした品揃えにしています」

　上質な精肉の品揃えが豊富で、パックに詰めて大量に陳列し、しかも手ごろな価格。精肉店らしい種類の商品と、スーパーのようにフラッと寄れる気軽さ。両方の強みを生かした店づくりで、主婦から家族連れ、近隣を歩く買い物客など、幅広い層のお客をつかんでいる。

出来立ての惣菜類は日替わりメニューもあり飽きさせない品ぞろえ

意外なメニューも

　さらにお店の人気の一翼を担っているのが惣菜類だ。コロッケやメンチ、鶏のから揚げなど定番のほか、約20品のメニューを用意し、好きなものを好きなだけ注文できる量り売り。「若鶏モモ大葉チーズ竜田揚げ」「れんこん肉詰めフライ」など、お肉を使ったものだけでなく魚を使った料理も用意している。お肉を使った炒めものやチキンステーキなど、パック詰めの惣菜も目を引く。角煮はいつも人気だ。

　人気メニューは惣菜だけでなく、昔から好評のお弁当も。ご飯とおかずを盛り付けたスタイルのお弁当はもちろん、丼物、パスタ、焼きそばなど、おかずや具材にお肉を生かす。太巻き寿司という、精肉店では意外なメニューも。

　週末になると、多彩な惣菜を目指して注文の順番がすぐには回ってこないほど賑わう。惣菜は手作りで、「それが好まれるのかも」と大木さん。日替わりのメニューはスタッフが考え、常連客を飽きさせない。そのため、時々お客が好んでいたものが並んでいないこともあり、「今日はないの？」とリクエストが入ることも。

◇

　コロナ禍で経済が厳しい環境ながらも、同店には以前と変わらず買い物客が。同じフロアに鮮魚店、青果店もあり、買い物は一か所で足りてしまう好立地。恵まれた環境にあるだけでなく、幅広い品ぞろえと良心的な価格で展開した取り組みが、時代の嵐をものともしない基盤となっているようだ。

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