ミートショップ臣(オミ)
左から小山久臣社長と先代の妻・百合子さん、先代の富久さん
東武鉄道東あずま駅前の踏切を渡ると、すでにミートショップ臣(小山久臣社長、墨田区立花)の存在を感じ取れる。そこから視界に入るわずか徒歩1分で商店街の並びという好立地というだけではない。店先で煮込んでいる焼き豚の香りが辺りに漂い、道行く人たちの食欲を刺激しているからだ。
東武鉄道東あずま駅前の踏切を渡ると、すでにミートショップ臣(小山久臣社長、墨田区立花)の存在を感じ取れる。そこから視界に入るわずか徒歩1分で商店街の並びという好立地というだけではない。店先で煮込んでいる焼き豚の香りが辺りに漂い、道行く人たちの食欲を刺激しているからだ。
店主より一言
店舗情報
連絡先 | TEL:03-3616-2153 |
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住所 | 〒131-0043 墨田区立花1-23-5-106 |
店舗PR、お知らせなど
店舗前からは東京スカイツリーを望む
「店名も珍しいから印象に残るようです。『臣』とは何て読むんだろうって」と、小山さん。1994年に先代の富久さんからお店を継ぐ時、今の店名に変更した。もう片方の名前の一字「久」よりも呼びやすいだろうと決めたが、仕事でも仲間内でも「おみさん」と親しみを込めて呼ばれている。
お店の歴史は1982年に亀戸にあったスーパーのテナントとしての開業から始まった。スーパーで売れる品ぞろえやノウハウを確立し、やがて新しく商店街が建設されたばかりの現在の店舗に移転。駅前であることも決め手となった。
近隣は大型の団地や町工場などで栄え、商店街も賑やかになるにつれて、お店も繁盛した。「その当時からのお客さんが、今でも来てくれます。子の代、孫の代になっても。名前は分からなくても、顔を見れば何を買うか分かります」と、長年に渡り地域に根付いたお店として人気だ。数軒隣に大手スーパーがあるにもかかわらず、常連客は離れず若い層にも親しまれている。
お店の歴史は1982年に亀戸にあったスーパーのテナントとしての開業から始まった。スーパーで売れる品ぞろえやノウハウを確立し、やがて新しく商店街が建設されたばかりの現在の店舗に移転。駅前であることも決め手となった。
近隣は大型の団地や町工場などで栄え、商店街も賑やかになるにつれて、お店も繁盛した。「その当時からのお客さんが、今でも来てくれます。子の代、孫の代になっても。名前は分からなくても、顔を見れば何を買うか分かります」と、長年に渡り地域に根付いたお店として人気だ。数軒隣に大手スーパーがあるにもかかわらず、常連客は離れず若い層にも親しまれている。
種類豊富な揚げ物を買い求めるお客が次々と
強みとなっている要素の一つが、千葉県香取郡東庄町で飼育されているブランド豚「恋する豚」だ。発酵飼料を食べて、穏やかな風土で育てられたため、口当たりがなめらかで臭みも少なく、後味がすっきりしている。小山さんも「甘みがあって美味しい」と自信を持って常連客に勧めており、最近では販売店であることをSNSで知った若年層も来店するようになった。
店内では、パック詰めにして販売。対面販売でカットと分量を注文する常連客がいるが、パック詰めは作業効率が良いだけでなく、対面販売に慣れていない若年層が買いやすい方法でもある。
それだけではない。同店では近隣の小規模なスーパーや青果店にも納めており、同様にパックの状態で陳列している。スーパーにとっても精肉担当の従業員を確保する必要がなく、上質な豚肉が販売できて、売れ行きも好調であるなど、良いことづくめだ。先代がスーパーのテナントとして出店していたため、スーパー独特の品ぞろえや陳列法を熟知していることから紹介を受けたことが始まり。
町の商店にはスーパーは脅威に感じることさえあるが、「対抗するより銘柄豚を使うなど差別化して、自分の路線を行きます。納め先はテナントのような役割をしてくれますから」と、良好な関係を築いている。
店内では、パック詰めにして販売。対面販売でカットと分量を注文する常連客がいるが、パック詰めは作業効率が良いだけでなく、対面販売に慣れていない若年層が買いやすい方法でもある。
それだけではない。同店では近隣の小規模なスーパーや青果店にも納めており、同様にパックの状態で陳列している。スーパーにとっても精肉担当の従業員を確保する必要がなく、上質な豚肉が販売できて、売れ行きも好調であるなど、良いことづくめだ。先代がスーパーのテナントとして出店していたため、スーパー独特の品ぞろえや陳列法を熟知していることから紹介を受けたことが始まり。
町の商店にはスーパーは脅威に感じることさえあるが、「対抗するより銘柄豚を使うなど差別化して、自分の路線を行きます。納め先はテナントのような役割をしてくれますから」と、良好な関係を築いている。
区の広報などでも紹介されファンが多い焼き豚の香りが店頭から辺りを包む
惣菜類は街の名物
もう一つの魅力が豊富な揚げ物。常に20種をそろえ、バイキング形式で好きなものを好きな量だけ選べるので楽しみが多い。コロッケは牛肉コロッケなどの定番はもちろん、春は菜の花、夏は夏野菜、秋は焼き栗、冬はすき焼きと、季節に応じて変化するコロッケも。複数の種類があるにもかかわらず、コロッケはどれも100円。計算しやすく、手軽さも人気の秘密だ。
また、恋する豚で作ったとんかつも売れ筋で、カキフライのカキは洋食店で使われる大粒のサイズを使うため、一度に10個以上も買うお客がいるほど好評を得ている。
焼き豚は普段から晩ご飯のおかずやお土産として店頭を飾るが、暮れには200~300個も売れ続ける。醤油、砂糖、水だけで煮るシンプルな味付けで、調味料よりも肉の味がしっかり楽しめる。「特長がないのが特長」と小山さんは笑うが、「舌の上でホロリとくずれる絶品焼豚」と墨田区や商店会の広報で紹介されるほどの名物になった。
商店街では役員を務め、困難な時代に商店同士で協力し合いながら商品開発などに尽力。また、小学校とも「顔が分かる関係」と信頼を得ており、地域の小学校の社会見学を受け入れるだけでなく、商店街とのコラボ企画の調整役も果たす。そのため、おやつ代わりに揚げ物を食べに来る生徒も多い。
「おしゃべりが好きなので」と、気さくに会話をする小山さん。お客や地域の人が惹きつけられるのは、精肉や惣菜類もさることながら、豚肉の名前のようにその人柄に恋しているからだろう。
【「東京食肉新報」2020年(令和2年)11月号掲載】
もう一つの魅力が豊富な揚げ物。常に20種をそろえ、バイキング形式で好きなものを好きな量だけ選べるので楽しみが多い。コロッケは牛肉コロッケなどの定番はもちろん、春は菜の花、夏は夏野菜、秋は焼き栗、冬はすき焼きと、季節に応じて変化するコロッケも。複数の種類があるにもかかわらず、コロッケはどれも100円。計算しやすく、手軽さも人気の秘密だ。
また、恋する豚で作ったとんかつも売れ筋で、カキフライのカキは洋食店で使われる大粒のサイズを使うため、一度に10個以上も買うお客がいるほど好評を得ている。
焼き豚は普段から晩ご飯のおかずやお土産として店頭を飾るが、暮れには200~300個も売れ続ける。醤油、砂糖、水だけで煮るシンプルな味付けで、調味料よりも肉の味がしっかり楽しめる。「特長がないのが特長」と小山さんは笑うが、「舌の上でホロリとくずれる絶品焼豚」と墨田区や商店会の広報で紹介されるほどの名物になった。
商店街では役員を務め、困難な時代に商店同士で協力し合いながら商品開発などに尽力。また、小学校とも「顔が分かる関係」と信頼を得ており、地域の小学校の社会見学を受け入れるだけでなく、商店街とのコラボ企画の調整役も果たす。そのため、おやつ代わりに揚げ物を食べに来る生徒も多い。
「おしゃべりが好きなので」と、気さくに会話をする小山さん。お客や地域の人が惹きつけられるのは、精肉や惣菜類もさることながら、豚肉の名前のようにその人柄に恋しているからだろう。
【「東京食肉新報」2020年(令和2年)11月号掲載】
素材の味が生きた塩・豚肉じゃが
シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」
簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり
ローストビーフ・サラダ
見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ
骨付き豚バラのキムチ鍋
豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが
野菜たっぷりのハンバーグシチュー
ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー
ローストチキン
クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく
ビーフかつめし
ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ