(株)染谷食肉フーズ
先代の妻・染谷利子さんを間に羽鳥毅社長と妻・真紀さん
商店街が落ち着きを見せる昼下がりにもかかわらず、㈱染谷食品フーズ(羽鳥毅社長、世田谷区若林)には絶え間なく複数のお客が店頭に立ち、精肉や惣菜類を注文している。買い物に来た主婦をはじめ、保育園帰りの親子、近隣の学生、飲食店のオーナーと、幅広い。
商店街が落ち着きを見せる昼下がりにもかかわらず、㈱染谷食品フーズ(羽鳥毅社長、世田谷区若林)には絶え間なく複数のお客が店頭に立ち、精肉や惣菜類を注文している。買い物に来た主婦をはじめ、保育園帰りの親子、近隣の学生、飲食店のオーナーと、幅広い。
店主より一言
店舗情報
連絡先 |
TEL:03-3419-2941 FAX:03-3419-2941 |
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住所 | 〒154-0023 世田谷区若林4-17-11 |
店舗PR、お知らせなど
買い物の主婦だけでなく、保育園帰りの親子や近隣の学生、飲食店の店主など、絶えることなく店頭に
その繁盛ぶりから長年にわたり地域に親しまれているお店と見えるが、実は現在の店舗は2011年3月からの営業だ。それまでは、先代の染谷誠寿さんが築いた店舗が、同じく世田谷の若林にあった。
現在の茨城県常総市出身の染谷さんは、16歳の時に恵比寿の田中屋に入り2年間の修行。店主の世田谷の淡島通りへの移転に伴い、さらに10年腕を磨く。1967年6月に28歳で世田谷区若林中央会商店街に近江屋染谷畜産を開業して独立。次いで1978年2月に現在の社名に変更した。
長年にわたり地域に愛されたお店だったが、現在の地に店舗を移転した。きっかけは羽鳥さんのお店への意欲だった。
羽鳥さんは大学を卒業してから、フランス料理のレストランで3年間、さらにワインの卸会社に7年間勤務。ソムリエの資格も持つ。染谷さんの長女・真紀さんと結婚してから、染谷さんの仕事ぶりやお店の賑わいに興味を持ち、いつの間にか「跡を継ぎたい」との思いが大きくなった。
2010年の年末に羽鳥さんは思いを伝え、畑違いの仕事であることから染谷さんは悩んだものの、跡を託すことを決意した。同時に、それまでの店舗が老朽化していたために、新たに現在の店舗へ移転。お店も羽鳥さんも、新天地での一歩を踏み出した。
それまで後継者がいなかったために、上質な精肉と人気の惣菜類があるにもかかわらず終わってしまうと危惧していたところ、羽鳥さんが後継の道を歩んでくれたことは染谷さんにとって嬉しかったようだ。それは体調が優れなくても、羽鳥さんに仕事のノウハウを教え込む姿にも表れていたようで、それに共鳴するように「覚悟を持って教わらなくては」と羽鳥さんは真剣に取り組んだ。
羽鳥さんに様々伝えた染谷さんは5年前に他界。「もっと教わりたいことが多かった」としても、受け継いだことを先頭になって実践する時が来た。
現在の茨城県常総市出身の染谷さんは、16歳の時に恵比寿の田中屋に入り2年間の修行。店主の世田谷の淡島通りへの移転に伴い、さらに10年腕を磨く。1967年6月に28歳で世田谷区若林中央会商店街に近江屋染谷畜産を開業して独立。次いで1978年2月に現在の社名に変更した。
長年にわたり地域に愛されたお店だったが、現在の地に店舗を移転した。きっかけは羽鳥さんのお店への意欲だった。
羽鳥さんは大学を卒業してから、フランス料理のレストランで3年間、さらにワインの卸会社に7年間勤務。ソムリエの資格も持つ。染谷さんの長女・真紀さんと結婚してから、染谷さんの仕事ぶりやお店の賑わいに興味を持ち、いつの間にか「跡を継ぎたい」との思いが大きくなった。
2010年の年末に羽鳥さんは思いを伝え、畑違いの仕事であることから染谷さんは悩んだものの、跡を託すことを決意した。同時に、それまでの店舗が老朽化していたために、新たに現在の店舗へ移転。お店も羽鳥さんも、新天地での一歩を踏み出した。
それまで後継者がいなかったために、上質な精肉と人気の惣菜類があるにもかかわらず終わってしまうと危惧していたところ、羽鳥さんが後継の道を歩んでくれたことは染谷さんにとって嬉しかったようだ。それは体調が優れなくても、羽鳥さんに仕事のノウハウを教え込む姿にも表れていたようで、それに共鳴するように「覚悟を持って教わらなくては」と羽鳥さんは真剣に取り組んだ。
羽鳥さんに様々伝えた染谷さんは5年前に他界。「もっと教わりたいことが多かった」としても、受け継いだことを先頭になって実践する時が来た。
ショーケース一杯の豊富な種類の揚げ物は時間を問わず次々と売れていく
名物松陰コロッケ
「自分たちが食べて美味しいと思ったものを安く売りたい」をモットーに、国産のお肉にこだわり。牛肉はA5メスの和牛、豚肉は農林水産大臣賞を何度も受賞している「下田さんちの豚」、鶏肉は鳥取県の大山鶏を扱う。上質でありながら良心的な価格で、特に牛肉の切り落としは一番人気だ。
これらの肉を使った惣菜は、全て手作り。スタミナ漬けは染谷さんが自作したタレに漬け込み、ポテトサラダはジャガイモをふかして皮をむき、酸味の中にほのかな甘みを備える卵黄の旨味を生かしたオリジナルのマヨネーズを。
揚げ物はショーケースに20種類以上も並んで壮観だ。とんかつや唐揚げ、魚介のフライと、目移りするほどいろいろな味が楽しめる。立ち寄った多くのお客が買っていくので、揚げたての補充に手が止まらない。
やはり一押しはコロッケ。以前は「自家製コロッケ」の名だったが、すぐ近くに松陰神社があることで「松陰コロッケ」と命名。名前を使わせてもらおうとコロッケを手に相談しに行くと、「この味なら大丈夫」と神社からお墨付きをもらった。お客からもこの名前が親しまれ、神社を訪れた観光客からも人気を集めている。
手軽に晩ご飯のおかずがそろえられる豊富な品ぞろえと、長年にわたりお客を満足させてきた味。染谷さんから受け継いだレシピを、「食べていて美味しい」と自ら語りながら羽鳥さんは頭に叩き込んで来た。味を受け継いだ今、多くのお客を喜ばせるために研鑚の日々だ。
「自分たちが食べて美味しいと思ったものを安く売りたい」をモットーに、国産のお肉にこだわり。牛肉はA5メスの和牛、豚肉は農林水産大臣賞を何度も受賞している「下田さんちの豚」、鶏肉は鳥取県の大山鶏を扱う。上質でありながら良心的な価格で、特に牛肉の切り落としは一番人気だ。
これらの肉を使った惣菜は、全て手作り。スタミナ漬けは染谷さんが自作したタレに漬け込み、ポテトサラダはジャガイモをふかして皮をむき、酸味の中にほのかな甘みを備える卵黄の旨味を生かしたオリジナルのマヨネーズを。
揚げ物はショーケースに20種類以上も並んで壮観だ。とんかつや唐揚げ、魚介のフライと、目移りするほどいろいろな味が楽しめる。立ち寄った多くのお客が買っていくので、揚げたての補充に手が止まらない。
やはり一押しはコロッケ。以前は「自家製コロッケ」の名だったが、すぐ近くに松陰神社があることで「松陰コロッケ」と命名。名前を使わせてもらおうとコロッケを手に相談しに行くと、「この味なら大丈夫」と神社からお墨付きをもらった。お客からもこの名前が親しまれ、神社を訪れた観光客からも人気を集めている。
手軽に晩ご飯のおかずがそろえられる豊富な品ぞろえと、長年にわたりお客を満足させてきた味。染谷さんから受け継いだレシピを、「食べていて美味しい」と自ら語りながら羽鳥さんは頭に叩き込んで来た。味を受け継いだ今、多くのお客を喜ばせるために研鑚の日々だ。
上質な牛・豚・鶏肉が良心的な価格で。味噌漬けやスタミナ漬けなども充実
前職からお客とやり取りをするのが好きと言う羽鳥さんは、その力を今のお店でも発揮しているようだ。家族を含め9人のスタッフのリーダーとして奮闘する姿に、真紀さんは「真面目ですね。コツコツやっています」と。
小さな私塾から多くの明治維新の人材を輩出した吉田松陰。同様に、師匠である先代から受け継いだ商売の極意と人気のレシピを手に、羽鳥さんのお店の維新は始まったばかりだ。
【東京食肉新報2020年(令和2年)10月号掲載】
小さな私塾から多くの明治維新の人材を輩出した吉田松陰。同様に、師匠である先代から受け継いだ商売の極意と人気のレシピを手に、羽鳥さんのお店の維新は始まったばかりだ。
【東京食肉新報2020年(令和2年)10月号掲載】
素材の味が生きた塩・豚肉じゃが
シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」
簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり
ローストビーフ・サラダ
見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ
骨付き豚バラのキムチ鍋
豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが
野菜たっぷりのハンバーグシチュー
ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー
ローストチキン
クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく
ビーフかつめし
ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ