新辰巳屋
店舗前で右から栗原茂樹社長、息子・大樹さん、姉・土屋比都美さん
人の往来も落ち着いているような昼下がりの午後、新辰巳屋(栗原茂樹社長、杉並区阿佐谷北)には客足が絶えない。JR阿佐ヶ谷駅からアーケード付きの商店街を抜けると目の前に現れ、道行く人たちの目に触れずにいられないような好立地にあるというだけではない。昔から変わらぬお店と上質な商品群が、足を向けずにいられなくなるからだ。
人の往来も落ち着いているような昼下がりの午後、新辰巳屋(栗原茂樹社長、杉並区阿佐谷北)には客足が絶えない。JR阿佐ヶ谷駅からアーケード付きの商店街を抜けると目の前に現れ、道行く人たちの目に触れずにいられないような好立地にあるというだけではない。昔から変わらぬお店と上質な商品群が、足を向けずにいられなくなるからだ。
店主より一言
店舗情報
連絡先 |
TEL:03-3338-5676 FAX:03-3338-5676 |
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住所 | 〒166-0001 杉並区阿佐谷北2-15-1 |
店舗PR、お知らせなど

落ち着いた時間帯でも客足が多い。店舗の看板のデザインも目を引く
牛・豚肉をカットしてほしいと頼んでくる。揚げ物を複数で注文してくる。焼豚を指さして声を掛けてくる。お客が次から次へと現れては、そのたびに動き回る栗原さん。
「とにかく、やることが多い。一日が早い。一日中、肉を切っているような具合です」
接客、精肉のカット、惣菜類の仕込み、電話対応と、何役もこなす。こうしたお店の賑やかさは、創業時から連綿と続いてきたことでもある。
創業は昭和45年に父が現在の地に開店したことから。それまで勤めていた精肉店の屋号が「辰巳屋」といい、現在の店舗の2軒隣りにあった。お店の屋号に「新」の一字が付くのは、そのため。栗原さんとお店は同い年でもある。
当時は牛一頭を解体して販売し、豊富な品揃えが人気を集めた。毎日とても忙しく、「一日に一斗缶3つを千円札でパンパンにした」というほどの繁盛ぶりだった。
父亡き後は栗原さんがお店を継いだが、それまでに様々な経験を積む。焼肉店、精肉店で数年間勉強。父からは肉について教わったということはなく、「見て、触ってと、自分で勉強」する実践的な方法で必要な知識や技術が自然と身に付いた。
さらに、お店の可能性を広げ、阿佐ヶ谷駅近くに焼肉店「辰巳屋」をオープン。精肉店で扱っているA5ランクの上質な牛肉を他店より割安な価格で展開する。焼肉ファンの間では、名が通ったお店でもある。
肉の品質とおいしさ、楽しみ方を熟知した栗原さん。「売るのも焼くのもできますよ」と笑顔で胸を張った。
「とにかく、やることが多い。一日が早い。一日中、肉を切っているような具合です」
接客、精肉のカット、惣菜類の仕込み、電話対応と、何役もこなす。こうしたお店の賑やかさは、創業時から連綿と続いてきたことでもある。
創業は昭和45年に父が現在の地に開店したことから。それまで勤めていた精肉店の屋号が「辰巳屋」といい、現在の店舗の2軒隣りにあった。お店の屋号に「新」の一字が付くのは、そのため。栗原さんとお店は同い年でもある。
当時は牛一頭を解体して販売し、豊富な品揃えが人気を集めた。毎日とても忙しく、「一日に一斗缶3つを千円札でパンパンにした」というほどの繁盛ぶりだった。
父亡き後は栗原さんがお店を継いだが、それまでに様々な経験を積む。焼肉店、精肉店で数年間勉強。父からは肉について教わったということはなく、「見て、触ってと、自分で勉強」する実践的な方法で必要な知識や技術が自然と身に付いた。
さらに、お店の可能性を広げ、阿佐ヶ谷駅近くに焼肉店「辰巳屋」をオープン。精肉店で扱っているA5ランクの上質な牛肉を他店より割安な価格で展開する。焼肉ファンの間では、名が通ったお店でもある。
肉の品質とおいしさ、楽しみ方を熟知した栗原さん。「売るのも焼くのもできますよ」と笑顔で胸を張った。

仙台牛を中心に精肉は目を引く品揃え。ミスジなど希少部位もそろう
一頭買いで豊富に
ショーケースに並ぶ精肉は、目を引くものが多い。赤身とサシのバランスが良い牛肉が様々にカットされ、手頃な価格で提供。仙台牛を中心に揃え、お客からの評判も良い。また、ランプ、ミスジなど、焼肉ファンが喜びそうな部位も揃える。ステーキ肉は適度な大きさと厚さにカットしたものを真空パックにして並べ、一週間は品質を維持できて買いやすいと好評。バラ以外は一頭買いしているので、いろいろな部位やカットを展開できるのが強みだ。
豚肉も枝肉の一頭買い。パーツのものより味が良いと気に入っており、常連客もこの味を求めて通ってくる。スーパーで買い物をしても、「味が全然違う」と肉を買いに来るほどだ。
スーパーや百貨店に足を運んだ時は、精肉売り場で販売の仕方を研究し、それをショーケースに表現する。整然と並び、見やすい陳列、購買意欲を湧かせる品揃えで、見た目も良い。「良い肉だと色変わりせず、良い色の状態で売れていきます」と、品物の回転の早さも奏功している。
ショーケースに並ぶ精肉は、目を引くものが多い。赤身とサシのバランスが良い牛肉が様々にカットされ、手頃な価格で提供。仙台牛を中心に揃え、お客からの評判も良い。また、ランプ、ミスジなど、焼肉ファンが喜びそうな部位も揃える。ステーキ肉は適度な大きさと厚さにカットしたものを真空パックにして並べ、一週間は品質を維持できて買いやすいと好評。バラ以外は一頭買いしているので、いろいろな部位やカットを展開できるのが強みだ。
豚肉も枝肉の一頭買い。パーツのものより味が良いと気に入っており、常連客もこの味を求めて通ってくる。スーパーで買い物をしても、「味が全然違う」と肉を買いに来るほどだ。
スーパーや百貨店に足を運んだ時は、精肉売り場で販売の仕方を研究し、それをショーケースに表現する。整然と並び、見やすい陳列、購買意欲を湧かせる品揃えで、見た目も良い。「良い肉だと色変わりせず、良い色の状態で売れていきます」と、品物の回転の早さも奏功している。

コロッケとメンチは幅広い層に次々と売れていく
惣菜類に自信あり
コロッケとメンチはお店の看板商品の一つだ。すべて手作りで、一日に約150個も売れていき、地域で親しまれている。晩ご飯のおかずに、おやつにと、まさに老若男女が店頭に立っては次々と手にしていく。メンチは牛豚肉の合い挽きで、手にすると存在感のある大きさ。きれいな小判型でトレーに整然と並んだコロッケは、一人で何個も注文するお客が多い。
惣菜類に自信があるのは、やはり肉の質が良いことと、肉の美味しさをお客が良く知っているから。他にも、とんかつや焼豚、ポテトサラダなどの人気メニューが。高齢者や若い主婦に向けて、「もっと大きくしてやりたい。絶対に売れる」との意思はあるが、多忙な現状が課題だ。
そうした中、息子の大樹さんが売り場で腕を振るう。揚げ物などの惣菜類を手掛け、お客からの精肉の注文にもテキパキと応じる。姉・土屋比都美さんもサポートに加わりながら、「器用にやってくれる」と栗原さんは信頼の眼差しを向ける。
◇
来店したお客はもちろん、前の道路を自転車で通り過ぎる人も、あいさつを交わしたり、声を掛けたりする。まるで、店舗前を歩く人のほとんどが顔見知りでお客かのようだ。店舗の看板、商品の品ぞろえや売り方などは「昔のまま。ほとんど変えていない」。お客や地域との距離感も、お店の賑わいも、その言葉が当てはまっていた。
【「東京食肉新報」2022年(令和4年)7月号掲載】
コロッケとメンチはお店の看板商品の一つだ。すべて手作りで、一日に約150個も売れていき、地域で親しまれている。晩ご飯のおかずに、おやつにと、まさに老若男女が店頭に立っては次々と手にしていく。メンチは牛豚肉の合い挽きで、手にすると存在感のある大きさ。きれいな小判型でトレーに整然と並んだコロッケは、一人で何個も注文するお客が多い。
惣菜類に自信があるのは、やはり肉の質が良いことと、肉の美味しさをお客が良く知っているから。他にも、とんかつや焼豚、ポテトサラダなどの人気メニューが。高齢者や若い主婦に向けて、「もっと大きくしてやりたい。絶対に売れる」との意思はあるが、多忙な現状が課題だ。
そうした中、息子の大樹さんが売り場で腕を振るう。揚げ物などの惣菜類を手掛け、お客からの精肉の注文にもテキパキと応じる。姉・土屋比都美さんもサポートに加わりながら、「器用にやってくれる」と栗原さんは信頼の眼差しを向ける。
◇
来店したお客はもちろん、前の道路を自転車で通り過ぎる人も、あいさつを交わしたり、声を掛けたりする。まるで、店舗前を歩く人のほとんどが顔見知りでお客かのようだ。店舗の看板、商品の品ぞろえや売り方などは「昔のまま。ほとんど変えていない」。お客や地域との距離感も、お店の賑わいも、その言葉が当てはまっていた。
【「東京食肉新報」2022年(令和4年)7月号掲載】


素材の味が生きた塩・豚肉じゃが
シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」
簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり
ローストビーフ・サラダ
見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ
骨付き豚バラのキムチ鍋
豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが
野菜たっぷりのハンバーグシチュー
ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー
ローストチキン
クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく
ビーフかつめし
ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ