肉のうちだ
店舗前で右から内田博之社長、母・澄子さん、叔母・安藤ひろ子さん
お昼時になると、近隣の常連客が肉のうちだ(内田博之社長、狛江市西野川)に列を作る。お目当ては約20種にもなる、手作りにこだわったお弁当だ。お店で扱っている上質なお肉を使ったトンカツやコロッケなど、精肉店らしい惣菜を詰めており、揚げ物は注文を受けてから調理を始める。混み出すと時には30分も待たせてしまうことがありながらも、お客は談笑しながら出来上がりを待つ。
お昼時になると、近隣の常連客が肉のうちだ(内田博之社長、狛江市西野川)に列を作る。お目当ては約20種にもなる、手作りにこだわったお弁当だ。お店で扱っている上質なお肉を使ったトンカツやコロッケなど、精肉店らしい惣菜を詰めており、揚げ物は注文を受けてから調理を始める。混み出すと時には30分も待たせてしまうことがありながらも、お客は談笑しながら出来上がりを待つ。
店主より一言
店舗情報
連絡先 |
TEL:03-3488-5478 FAX:03-3488-5478 |
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住所 | 〒201-0001 狛江市西野川1-16-5 |
店舗PR、お知らせなど

お昼にはお弁当、夕方からは惣菜類を求めるお客で賑わう
人気のお弁当は生姜焼きとから揚げ。常連客ともなると、基本のお弁当メニューにコロッケやフライなどの好きな揚げ物や、マカロニサラダ、ポテトサラダを追加してオリジナルメニューを作ってしまうほどに、お店の味を知っている。お客注文した惣菜を詰めて、メニュー表にはないようなお弁当にすることもできる。
「なるべく細かい注文に応えていこうと思います。スーパーのお弁当だと決まった内容しかできないけど、こちらは好みの組み合わせで注文を受けられるのが強みですから」と、地域に愛された彩り豊かなお弁当に自信を見せた。
「なるべく細かい注文に応えていこうと思います。スーパーのお弁当だと決まった内容しかできないけど、こちらは好みの組み合わせで注文を受けられるのが強みですから」と、地域に愛された彩り豊かなお弁当に自信を見せた。

揚げ物は注文を受けてから揚げる。生のまま購入し自宅で揚げるお客も
スーパーの正面に
昭和54年にお店の看板を掲げた父・久之さんが選んだ舞台は、大手スーパーの真向かい。個人商店にとっては脅威に映ることが多いが、「スーパーがお客を連れてくる」とあえてこの地を選んだ。読みが当たり、開店から順調に業績を伸ばし、地域にも口コミで評判となっていった。
精肉の質と美味しさにはこだわりを持ち、お客の心をつかんだ。牛肉は九州を中心に上質なものをそろえ、豚肉は「下田さんの豚」を骨抜きから作業して提供。鶏肉は山梨県から味が良いと評判の業者から仕入れた。
また、上質な精肉を使った惣菜類が人気に拍車をかけた。コロッケやメンチなどの揚げ物は定番として売れ行きもよく、モツ煮込みや味噌漬けのような手の込んだ商品も人気に。手作りの温もりも加わり、地域の常連客は自宅のキッチンかのようにお店へ足を運んだ。
内田さんは食肉専門学校で学び、19歳で家業に入る。腕を振るったのは惣菜の調理だ。コロッケは男爵イモをふかすところから始めるなど、手間暇かけた多くのメニューを手掛ける。お昼のお弁当に、夕方から夜にかけての晩ご飯の惣菜にと、お客の胃袋をつかんできた。
父の背中を見て覚えたモツ煮込みは冬の定番ながら、他の季節でもよく売れる。汁も飲み干せるような作りで、晩酌メニューとしてだけでなく晩ご飯のおかずとして週に何回も買いに来るお客がいるほどの人気となっている。
精肉店ならポピュラーなメニューばかりにもかかわらず人気なのは「素朴さ?」と、内田さんも首をかしげながらも、「美味しかった」というお客からの感想に手応えを。また、注文したその場で揚げ物を揚げるという姿勢も好感を持たれている。
惣菜の味付け自体は、特別なことはしていない。調理に使う食材も贅沢なものを使っているわけでもない。美味しいのは、お客の笑顔のために厨房に立つ内田さんの奮闘の賜物だ。
「冷凍とは違う手作りだから出る味なので、美味しく食べてくれるのでしょう。たまに、しょっぱかったり、揚げすぎたりすることがあっても、手作りだからとお客さんは理解があります」
昭和54年にお店の看板を掲げた父・久之さんが選んだ舞台は、大手スーパーの真向かい。個人商店にとっては脅威に映ることが多いが、「スーパーがお客を連れてくる」とあえてこの地を選んだ。読みが当たり、開店から順調に業績を伸ばし、地域にも口コミで評判となっていった。
精肉の質と美味しさにはこだわりを持ち、お客の心をつかんだ。牛肉は九州を中心に上質なものをそろえ、豚肉は「下田さんの豚」を骨抜きから作業して提供。鶏肉は山梨県から味が良いと評判の業者から仕入れた。
また、上質な精肉を使った惣菜類が人気に拍車をかけた。コロッケやメンチなどの揚げ物は定番として売れ行きもよく、モツ煮込みや味噌漬けのような手の込んだ商品も人気に。手作りの温もりも加わり、地域の常連客は自宅のキッチンかのようにお店へ足を運んだ。
内田さんは食肉専門学校で学び、19歳で家業に入る。腕を振るったのは惣菜の調理だ。コロッケは男爵イモをふかすところから始めるなど、手間暇かけた多くのメニューを手掛ける。お昼のお弁当に、夕方から夜にかけての晩ご飯の惣菜にと、お客の胃袋をつかんできた。
父の背中を見て覚えたモツ煮込みは冬の定番ながら、他の季節でもよく売れる。汁も飲み干せるような作りで、晩酌メニューとしてだけでなく晩ご飯のおかずとして週に何回も買いに来るお客がいるほどの人気となっている。
精肉店ならポピュラーなメニューばかりにもかかわらず人気なのは「素朴さ?」と、内田さんも首をかしげながらも、「美味しかった」というお客からの感想に手応えを。また、注文したその場で揚げ物を揚げるという姿勢も好感を持たれている。
惣菜の味付け自体は、特別なことはしていない。調理に使う食材も贅沢なものを使っているわけでもない。美味しいのは、お客の笑顔のために厨房に立つ内田さんの奮闘の賜物だ。
「冷凍とは違う手作りだから出る味なので、美味しく食べてくれるのでしょう。たまに、しょっぱかったり、揚げすぎたりすることがあっても、手作りだからとお客さんは理解があります」

常連客の細かい注文に耳を傾けてカットしていく
やると決めたこと
転機は3年前に来た。久之さんが亡くなり、お店の存続をどうするか悩んだ。一番の課題は、内田さんは惣菜が中心だっため、精肉の知識が久之さんほどのレベルに達していなかったこと。分からないことが多く、扱い方も不安が大きかったため、品物をそろえるのも困難な状態となった。お店をたたむことも頭をよぎった。しかし、多くのお客がお店のお弁当や惣菜を楽しみにしており、上質な精肉も根強いニーズがある。内田さんはお店の継続を決意した。
精肉の扱いは、問屋から丁寧にアドバイスをもらった。牛肉については手探りながらも満足ができる品質で、購買意欲を湧かせるようなカットでショーケースを彩る。豚肉はお客からも評判が良いので重視し、抜骨してもらったものを仕入れる。
早朝から作業を始め、夜は日付が変わるような時間に帰宅するような多忙さ。母・澄子さん、叔母・安藤ひろ子さんも厨房に立ち、お店をサポートする。お客が来ると、会話の花が咲き、いつも賑やか。そうした会話は商品の好みや感想を聞く場とし、本音で話をするお客は「本当のお客」として誠意をもって向き合っている。
「やると決めたことなので、やれるところまではやろうと思います。お客さんは近所の人ばかりなので、大事にしたいです」
内田さんが作る、お店の本当の味はこれからだ。
転機は3年前に来た。久之さんが亡くなり、お店の存続をどうするか悩んだ。一番の課題は、内田さんは惣菜が中心だっため、精肉の知識が久之さんほどのレベルに達していなかったこと。分からないことが多く、扱い方も不安が大きかったため、品物をそろえるのも困難な状態となった。お店をたたむことも頭をよぎった。しかし、多くのお客がお店のお弁当や惣菜を楽しみにしており、上質な精肉も根強いニーズがある。内田さんはお店の継続を決意した。
精肉の扱いは、問屋から丁寧にアドバイスをもらった。牛肉については手探りながらも満足ができる品質で、購買意欲を湧かせるようなカットでショーケースを彩る。豚肉はお客からも評判が良いので重視し、抜骨してもらったものを仕入れる。
早朝から作業を始め、夜は日付が変わるような時間に帰宅するような多忙さ。母・澄子さん、叔母・安藤ひろ子さんも厨房に立ち、お店をサポートする。お客が来ると、会話の花が咲き、いつも賑やか。そうした会話は商品の好みや感想を聞く場とし、本音で話をするお客は「本当のお客」として誠意をもって向き合っている。
「やると決めたことなので、やれるところまではやろうと思います。お客さんは近所の人ばかりなので、大事にしたいです」
内田さんが作る、お店の本当の味はこれからだ。


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シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
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ローストチキン
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ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ