東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

(有)谷口商店

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特選肉を取り扱うお店

人気のお総菜のお店

小売業・卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

多くの常連客に支えられ谷口さんはお店で奮闘する


 店先に自転車がなければ、主は不在と分かる。店内を覗いてみれば、お客が店番をしている。まるで勝手口から気軽に出入りするご近所さんの庭先のように、谷口商店(谷口幸子社長、杉並区上荻)には常連客があちこちから集まっては井戸端会議が始まる。人と車の往来が激しい環状8号線の交差点にあるからだけではない。谷口さんの、お客と地域を思う心が自然と人を呼び寄せているようだ。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-3390-1664
FAX:03-3390-1664
住所 〒167-0043 杉並区上荻2-42-13 

店舗PR、お知らせなど

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時間になると、牛豚鶏の精肉や惣菜類が並ぶ。昼間はショーケースに直射日光が当たるので暗幕が欠かせない

 「みんな顔を知っているお客さんですからね。お店のことも良く知っているし、いろいろ協力もしてくれて助かりますよ」

 谷口さんの朝は早い。未明の2~3時に起床し、近隣の納め先へ3軒ほど配達。以前は車を使っていたが、今は前後のカゴに5㌕ずつの精肉を積んで自転車をこいで回る。店舗では小売り用の牛豚鶏の精肉を用意。「スライサーなどの機械は恐ろしくて使えない」ので、すべて包丁を使った手切りだ。人気の惣菜類も準備する。

 夕方には買い物に常連客が次々と訪れる。明るく張りのある谷口さんの声で、商品のためだけではない楽しい笑顔の花が次々と咲いていく。夜7時の閉店近く、商品が売り切れれば終了だが、この時間に来る常連客のために開けたまま。残った惣菜は割引して、喜んでお客は帰っていく。

 繁忙期は家族も手伝ってくれるが、普段は谷口さんが一人ですべてをこなす。その他、当組合の支部役員、町内会の婦人部長、商店街の活動の参加など、活躍の場は幅広い。

 こうした奮闘ぶりを知る常連客は、良き理解者であり、応援団だ。様々な形で力になろうと、谷口さんを支えている。
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環状8号線が拡幅する前は今では道路となっているところも店舗の敷地だった

地域唯一の精肉店

 お店の歴史は、まだ近隣では精肉店が珍しかった頃の昭和元年(1926年)に始まる。現在の店舗より規模が大きく庭もあり、間口を4つ備え、多くの従業員が仕事に励んでいた。近隣へ御用聞きに走り、多くの顧客を獲得。荻窪駅から伸びる商店街は賑やかで、都電も走り、店舗は通りの交差点にあるため、人通りも激しい。当時は地域で唯一の精肉店だったこともあり、繁盛に繁盛を重ねた。

 大きな転機は昭和46年。店舗前を通る環状8号線の拡幅工事により、店舗の敷地が工事の対象に。店舗は3分の1の規模となり、現在の形となる。もう一つの転機は谷口さんの夫の闘病。10年にわたり看病しながら、病魔に立ち向かう夫とお店に立った。夫亡き後、親類の尽力もあってお店を継続することに。

 包丁を使った手作業で精肉をカットするため、手の疲労は激しい。豚足のような硬いものは力がいるのでさらに過酷さが加わり、肘に痛みが出たり手が上がらなくなったりすることも。それに加えて、店舗での販売や得意先への配達など、家族が体調を心配するほどに孤軍奮闘で乗り越えてきた。商店街の親しい婦人たちとの励まし合いも力になった。

 「大変だったけどね。女の人ってすごいんだと思います」
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創業時から使われている天然砥石はお店の語り部の一つ。左は妹・京子さん

大根100本の行方は

 常連客や商店街の人たちが、お店を覗いて手土産を置いていくのも、お店を空ける短い時間に店番を買って出てくれるのも、まるで実家か親戚の家に来たかのような気軽さ。他にも、豚の肩ロースを購入した青年が趣味で作っているチャーシューの作り方を教えてくれたり、オレオレ詐欺の電話がかかってきた時には、被害に遭わないよう対策をしてくれたりと、谷口さんとの触れ合いは枚挙に暇がない。

 「お客さんへ細かいところまで気を掛けるから」と妹の京子さんは語る。

 お店にはほかにも、上質な味噌、百貨店で扱うような卵なども並ぶ。一般的には見合うだけの価格で販売するが、同店では値札を見たお客の方が「安い」と驚くような価格。こうしたものを買いながら、お肉を買ってもらえればいいので、余計な利益を乗せないとの思いだ。

 また、同店は揚げ物の惣菜は作っていない。豚肉を買ったお客がトンカツを食べようとすれば、谷口さんがその豚肉でトンカツを調理。調理した分も支払うとお客が申し出ても、肉代金しか受け取らない。配達先では、作った惣菜などもお裾分け。暮れになると、農家から葉付きの大根100本を用意し、得意先へ配る。お客への配慮と感謝が、自然と行動となり、お客もそれに応えてお店のため、谷口さんのためとなっているようだ。

 「もう少しで、お店は100周年。精一杯頑張ろうと思います」

 地域にとっては100年どころか、ずっと続いてほしいお店であるに違いない。

【東京食肉新報2022年(令和4年)1月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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大商商事(株)

142-0053
品川区中延2-14-11

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サイトウ精肉店

121-0815
足立区島根3-24-18

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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