(有)宇城さくらダイニング
色とりどりの精肉と惣菜に囲まれて左から久雄さん、正幸さん、敬子さん、一雄さん
夕方の㈲宇城さくらダイニング(中島正幸社長、江東区東陽)の店内に入ると、棚には整然と惣菜が並ぶ。その数は約30種類にもおよび、お客の食欲をかきたたせている。父・正幸さんのあとを継いだ双子の兄弟の一雄さんと久雄さんが、車の両輪のように前進してお店の魅力を上げてきた特長の一つでもある。
夕方の㈲宇城さくらダイニング(中島正幸社長、江東区東陽)の店内に入ると、棚には整然と惣菜が並ぶ。その数は約30種類にもおよび、お客の食欲をかきたたせている。父・正幸さんのあとを継いだ双子の兄弟の一雄さんと久雄さんが、車の両輪のように前進してお店の魅力を上げてきた特長の一つでもある。
店主より一言
店舗情報
連絡先 |
TEL:03-3644-8236 FAX:03-3644-8236 |
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住所 | 〒135-0016 江東区東陽5-2-9 |
店舗PR、お知らせなど
約30種の惣菜が並び、好きなものを好きな量だけ買える
品物も量も選べる
ハンバーグ、ローストビーフ、肉じゃがなど、上質なお肉を活かしたものはもちろん、サケの塩焼き、サバの味噌煮のように魚を使ったものも。麻婆ナス、ホウレンソウの胡麻和えと野菜が主役の一品まである。
「時々、作りすぎちゃって並びきれない時もあります」と久雄さん。
毎日新しく作るので、朝5時ごろから準備に取り掛かる。レシピは家族全員と2人のパートさんも交えて考え、旬の素材を活かす。お肉料理は自店の精肉を使うので、味は保証付きだ。野菜は正幸さん、敬子さんのふるさと新潟県から送られたもので、珍しい食材が入ると新たにメニューを考える。以前はお弁当に親戚が作った新潟米を使っていたこともあり、美味しい食材には事欠かない。
パックに必要な分だけ盛り付ける量り売り。一定の量をパック詰めされたものでなく、好きなものを好きな量だけ買えるのも好評。特に一人暮らしのお客には便利で、晩ご飯のおかずをそろえに来た常連客にとっては、まるで自宅のキッチン代わりのようだ。
ハンバーグ、ローストビーフ、肉じゃがなど、上質なお肉を活かしたものはもちろん、サケの塩焼き、サバの味噌煮のように魚を使ったものも。麻婆ナス、ホウレンソウの胡麻和えと野菜が主役の一品まである。
「時々、作りすぎちゃって並びきれない時もあります」と久雄さん。
毎日新しく作るので、朝5時ごろから準備に取り掛かる。レシピは家族全員と2人のパートさんも交えて考え、旬の素材を活かす。お肉料理は自店の精肉を使うので、味は保証付きだ。野菜は正幸さん、敬子さんのふるさと新潟県から送られたもので、珍しい食材が入ると新たにメニューを考える。以前はお弁当に親戚が作った新潟米を使っていたこともあり、美味しい食材には事欠かない。
パックに必要な分だけ盛り付ける量り売り。一定の量をパック詰めされたものでなく、好きなものを好きな量だけ買えるのも好評。特に一人暮らしのお客には便利で、晩ご飯のおかずをそろえに来た常連客にとっては、まるで自宅のキッチン代わりのようだ。
お弁当の注文を受けてすぐに調理に取り掛かる一雄さん
困難は春の兆しに
正幸さんが1974年(昭和49年)に、現在の店舗の斜向かいに開業。精肉店として順調に業績を伸ばし、上質な精肉と惣菜は長年にわたり地域に親しまれてきた。転機は16年前に来た。正幸さんが大病を患った上に、店舗の大家から建て替えの通告が。お店を畳もうか悩んだが、一雄さん、久雄さんが立ち上がる。
当時一雄さんはグラフィックデザイナーとして、一般企業で広告に携わる仕事を。積み重ねたキャリアに一定の満足と区切りをつけ、家業の戦力に。先にお店で腕を振るっていた久雄さんと力を合わせ、現在の店舗に移転して新たなスタートを切ることになった。
まずは店舗のデザインを一新。従来は「地元の人でないと入れないような」店構えだったが、ガラス窓を大きくした。明るくおしゃれな店内に並ぶ惣菜やお弁当が通りからも見え、興味を持ってもらい、入りやすい雰囲気に。割合を増やした惣菜とお弁当を通し、精肉の購入を促すなど、幅広い意味で「肉」を捉える仕組みとした。
棚に並んだ惣菜は毎日ほぼすべて違うメニュー。作り置きをせず、その日のうちに大半を売り切る。揚げ物類も定番のコロッケやメンチはもちろん、カキやアジ、イカと魚介系のフライもあるだけでなく、エビ、ナス、カボチャの天ぷらもそろい、惣菜コーナーだけで目移りするほど。「毎日同じものだと、作る方も飽きる」と笑う一雄さん。お客を飽きさせないためには、作る方も飽きないことが大切なようだ。
お弁当にも力を入れた。注文を受けると厨房で手早く調理。生姜焼き、厚切りとんかつ、チキンソテーと、フライパンを振るう手付きも軽やかに、お肉の良さを実感できるおかずを詰める。お昼時になると、近隣に勤めるサラリーマンや車で乗り付けて来る常連客も多く、積み重ねたお弁当は昼過ぎにはなくなってしまうほどの人気だ。
精肉は産地の指定はせず、牛肉はモモを中心に、豚肉は群馬産を優先的にしながら、手ごろな価格で提供。最近の肉ブームの影響もあり、昨年あたりから普段使わない良質な部位を指定する若いお客が増えてきた。町内会での交流により肉に関心を持つ人たちが増え、他の町内会からも注文が来るほど地域に根差している。
こうした努力が実り、昔からのお客が離れなかっただけでなく、新たに子連れの主婦や若い層の割合が増えてきた。メディアで紹介されたことで、他方面から来店するお客も。「まだ来ていない客層を狙いたい」と、一雄さんは意欲的だ。
正幸さんが1974年(昭和49年)に、現在の店舗の斜向かいに開業。精肉店として順調に業績を伸ばし、上質な精肉と惣菜は長年にわたり地域に親しまれてきた。転機は16年前に来た。正幸さんが大病を患った上に、店舗の大家から建て替えの通告が。お店を畳もうか悩んだが、一雄さん、久雄さんが立ち上がる。
当時一雄さんはグラフィックデザイナーとして、一般企業で広告に携わる仕事を。積み重ねたキャリアに一定の満足と区切りをつけ、家業の戦力に。先にお店で腕を振るっていた久雄さんと力を合わせ、現在の店舗に移転して新たなスタートを切ることになった。
まずは店舗のデザインを一新。従来は「地元の人でないと入れないような」店構えだったが、ガラス窓を大きくした。明るくおしゃれな店内に並ぶ惣菜やお弁当が通りからも見え、興味を持ってもらい、入りやすい雰囲気に。割合を増やした惣菜とお弁当を通し、精肉の購入を促すなど、幅広い意味で「肉」を捉える仕組みとした。
棚に並んだ惣菜は毎日ほぼすべて違うメニュー。作り置きをせず、その日のうちに大半を売り切る。揚げ物類も定番のコロッケやメンチはもちろん、カキやアジ、イカと魚介系のフライもあるだけでなく、エビ、ナス、カボチャの天ぷらもそろい、惣菜コーナーだけで目移りするほど。「毎日同じものだと、作る方も飽きる」と笑う一雄さん。お客を飽きさせないためには、作る方も飽きないことが大切なようだ。
お弁当にも力を入れた。注文を受けると厨房で手早く調理。生姜焼き、厚切りとんかつ、チキンソテーと、フライパンを振るう手付きも軽やかに、お肉の良さを実感できるおかずを詰める。お昼時になると、近隣に勤めるサラリーマンや車で乗り付けて来る常連客も多く、積み重ねたお弁当は昼過ぎにはなくなってしまうほどの人気だ。
精肉は産地の指定はせず、牛肉はモモを中心に、豚肉は群馬産を優先的にしながら、手ごろな価格で提供。最近の肉ブームの影響もあり、昨年あたりから普段使わない良質な部位を指定する若いお客が増えてきた。町内会での交流により肉に関心を持つ人たちが増え、他の町内会からも注文が来るほど地域に根差している。
こうした努力が実り、昔からのお客が離れなかっただけでなく、新たに子連れの主婦や若い層の割合が増えてきた。メディアで紹介されたことで、他方面から来店するお客も。「まだ来ていない客層を狙いたい」と、一雄さんは意欲的だ。
4時になると焼き鳥に取り掛かる久雄さん
午後4時前になると、焼き鳥を焼くコンロに火が入る。ネギマ、鶏モモ、つくねなど、10種を久雄さんが次々と焼いていく。夕方だけの人気メニューで、焼く前から買いに来る熱心なお客も。道路に面した窓越しに見える焼き鳥を焼く姿は、煙も相まって食欲をそそる。
一雄さんも厨房に立ち、手の動きが止まらない。デザイナーの経験を活かして作ったメニュー表やポップにある通り、数々の惣菜や精肉の準備を整えていく。
「私は裏方。前に出ると育たないから」と、奥で二人の働きぶりを眺める正幸さん。大病がきっかけで店舗移転と後事を託す決断ができたことで、「病気に感謝」と今では二人への信頼と安堵が。
屋号の「さくら」は、開店時が春だったため、地域に親しみやすく分かりやすい、との意義を込めた。種類豊富な惣菜と精肉という花が。お店の味を愛するお客の笑顔の花が。桜は寒さを乗り越えるからきれいに咲く。お店に咲く「さくら」は、いつの季節も満開だ。
【「東京食肉新報」2019年(平成31年)3月号掲載】
一雄さんも厨房に立ち、手の動きが止まらない。デザイナーの経験を活かして作ったメニュー表やポップにある通り、数々の惣菜や精肉の準備を整えていく。
「私は裏方。前に出ると育たないから」と、奥で二人の働きぶりを眺める正幸さん。大病がきっかけで店舗移転と後事を託す決断ができたことで、「病気に感謝」と今では二人への信頼と安堵が。
屋号の「さくら」は、開店時が春だったため、地域に親しみやすく分かりやすい、との意義を込めた。種類豊富な惣菜と精肉という花が。お店の味を愛するお客の笑顔の花が。桜は寒さを乗り越えるからきれいに咲く。お店に咲く「さくら」は、いつの季節も満開だ。
【「東京食肉新報」2019年(平成31年)3月号掲載】
素材の味が生きた塩・豚肉じゃが
シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」
簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり
ローストビーフ・サラダ
見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ
骨付き豚バラのキムチ鍋
豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが
野菜たっぷりのハンバーグシチュー
ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー
ローストチキン
クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく
ビーフかつめし
ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ