2021/2/15
和牛を使った給食に舌鼓
コロナ禍により苦境に立たされている食肉業界や生産農家を支援するため、学校給食に和牛を取り入れる事業が都内各地の学校で実施されている。農林水産省の補助事業を活用したもので、今年度は1~3回にわたり和牛を使用したメニューが提供される。
墨田区立第三吾嬬小学校は2月3日、国産牛肉を使ったハヤシライスの給食を食べながら食育として、牛肉の歴史や栄養などを学習。さらに、墨田支部の藤井勲さん(藤井商店)が校内放送で、精肉店と生産農家、外食産業のコロナ禍の影響などに触れ、「皆さんに和牛の美味しさを知ってもらえれば嬉しい」と呼びかけた。
生徒たちはハヤシライスに入った和牛を確かめるように食べたり、無心に口へ運んだりしながら「牛肉って美味しい」「初めて食べた」と、満足そうに平らげていった。
墨田区立第三吾嬬小学校は2月3日、国産牛肉を使ったハヤシライスの給食を食べながら食育として、牛肉の歴史や栄養などを学習。さらに、墨田支部の藤井勲さん(藤井商店)が校内放送で、精肉店と生産農家、外食産業のコロナ禍の影響などに触れ、「皆さんに和牛の美味しさを知ってもらえれば嬉しい」と呼びかけた。
生徒たちはハヤシライスに入った和牛を確かめるように食べたり、無心に口へ運んだりしながら「牛肉って美味しい」「初めて食べた」と、満足そうに平らげていった。
和牛を使ったハヤシライスを試食する、右から藤井勲さん、樋口敏郎さん、西村克己さん(墨田区教育委員会)
生徒たちは、一段と給食が楽しみだったに違いない。この日のメニューは、国産の牛肉を使ったハヤシライスだ。牛肉の産地は群馬県と静岡県で、モモとバラを使用している。納入は墨田支部の㈱山平屋が請け負った。
生徒たちの給食の時間に先立ち、墨田支部の樋口敏郎さん(㈱山平屋)と藤井勲さん(藤井商店)が給食を試食。大人の手の平サイズの皿に盛ったライスにかけたルーは、牛肉に加えニンジンや玉ねぎも煮込んである。ほのかに甘酸っぱいルーに和牛の香りが加わり、とろりと柔らかい感触とともに和牛特有の旨味が口の中一杯に広がる。和牛の美味しさを伝えるには十分なメニューだ。これにサラダと牛乳、デザートのリンゴが付く。
生徒たちは、一段と給食が楽しみだったに違いない。この日のメニューは、国産の牛肉を使ったハヤシライスだ。牛肉の産地は群馬県と静岡県で、モモとバラを使用している。納入は墨田支部の㈱山平屋が請け負った。
生徒たちの給食の時間に先立ち、墨田支部の樋口敏郎さん(㈱山平屋)と藤井勲さん(藤井商店)が給食を試食。大人の手の平サイズの皿に盛ったライスにかけたルーは、牛肉に加えニンジンや玉ねぎも煮込んである。ほのかに甘酸っぱいルーに和牛の香りが加わり、とろりと柔らかい感触とともに和牛特有の旨味が口の中一杯に広がる。和牛の美味しさを伝えるには十分なメニューだ。これにサラダと牛乳、デザートのリンゴが付く。
盛り付けられるハヤシライスに生徒たちから歓声が
12時30分、いよいよ待ちに待った給食だ。1年2組の教室では、給食当番の生徒がハヤシライスを盛り付け、列に並んだ生徒へ。現在のように牛肉が日本で食べられるようになったのは戦後からで、体を作るタンパク質と貧血を防ぐ鉄分が豊富なことなど、食べる前に担任の先生から牛肉について説明が。
12時30分、いよいよ待ちに待った給食だ。1年2組の教室では、給食当番の生徒がハヤシライスを盛り付け、列に並んだ生徒へ。現在のように牛肉が日本で食べられるようになったのは戦後からで、体を作るタンパク質と貧血を防ぐ鉄分が豊富なことなど、食べる前に担任の先生から牛肉について説明が。
担任の先生や藤井さんの牛肉についての話を聞きながらハヤシライスを味わった
和牛の美味しさを知ってもらえれば嬉しい
「いただきます」と28人の元気な声が教室に響くと、ハヤシライスを手に。和牛の味を確かめるように食べたり、とにかく量を食べたいと何度もお代わりをしたりと、それぞれに和牛を堪能。「初めて食べた」「美味しい」「何度も食べたい」と、普段より上質な給食に歓声が上がった。
そこに校内放送で、藤井さんが講演。コロナ禍で牛肉の販売量が減少し、精肉店や生産農家に打撃が出て、海外からの観光客の減少でレストランも影響を受けたために牛肉が行き場を失った現状を語り、その牛肉を給食に生かすことになった経緯を説明した。
「和牛を皆さんに食べてもらうことは、お肉屋さんや牛を育てている人たちの応援にもつながります。そのことは日本の自給率を上げていくことにもつながっていきます。何よりも皆さんに和牛の美味しさを知ってもらえれば、嬉しいです」と、メッセージを送った。
和牛の美味しさを知ってもらえれば嬉しい
「いただきます」と28人の元気な声が教室に響くと、ハヤシライスを手に。和牛の味を確かめるように食べたり、とにかく量を食べたいと何度もお代わりをしたりと、それぞれに和牛を堪能。「初めて食べた」「美味しい」「何度も食べたい」と、普段より上質な給食に歓声が上がった。
そこに校内放送で、藤井さんが講演。コロナ禍で牛肉の販売量が減少し、精肉店や生産農家に打撃が出て、海外からの観光客の減少でレストランも影響を受けたために牛肉が行き場を失った現状を語り、その牛肉を給食に生かすことになった経緯を説明した。
「和牛を皆さんに食べてもらうことは、お肉屋さんや牛を育てている人たちの応援にもつながります。そのことは日本の自給率を上げていくことにもつながっていきます。何よりも皆さんに和牛の美味しさを知ってもらえれば、嬉しいです」と、メッセージを送った。
当日の給食メニュー
給食で牛肉を
昨年に全国で和牛を使用した学校給食の取り組みをしている中、東京都は実施されていなかった。墨田区議会議長を務める樋口さんが議長会で状況を知り、都の各機関へ呼びかけて様々に尽力。行政と教育の関係者の協力も得て、東京都のほとんどの自治体で事業がスタートした。
給食では栄養士がメニューを考案し、牛丼、プルコギ丼、ビーフストロガノフなどが提供されてきた。東京オリンピックをきっかけに世界の料理を学ぶことを食育の一環として進め、その中で世界に誇る和牛として取り組んだ。
しかし、BSEの流行で、給食には牛肉が避けられるように。そのイメージは薄れたが、いまだに給食には牛肉が使われていない。藤井さんは「世界で注目されている和牛の味を、日本の子供たちが知らないままになってしまう」と危惧する。
今回の事業で給食のメニューに和牛が使われた。「これがきっかけになり、給食で使われるようになれば」と、樋口さん、藤井さんともに、口をそろえた。
給食で牛肉を
昨年に全国で和牛を使用した学校給食の取り組みをしている中、東京都は実施されていなかった。墨田区議会議長を務める樋口さんが議長会で状況を知り、都の各機関へ呼びかけて様々に尽力。行政と教育の関係者の協力も得て、東京都のほとんどの自治体で事業がスタートした。
給食では栄養士がメニューを考案し、牛丼、プルコギ丼、ビーフストロガノフなどが提供されてきた。東京オリンピックをきっかけに世界の料理を学ぶことを食育の一環として進め、その中で世界に誇る和牛として取り組んだ。
しかし、BSEの流行で、給食には牛肉が避けられるように。そのイメージは薄れたが、いまだに給食には牛肉が使われていない。藤井さんは「世界で注目されている和牛の味を、日本の子供たちが知らないままになってしまう」と危惧する。
今回の事業で給食のメニューに和牛が使われた。「これがきっかけになり、給食で使われるようになれば」と、樋口さん、藤井さんともに、口をそろえた。
素材の味が生きた塩・豚肉じゃが
シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが
牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」
簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり
ローストビーフ・サラダ
見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ
骨付き豚バラのキムチ鍋
豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが
野菜たっぷりのハンバーグシチュー
ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー
ローストチキン
クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく
ビーフかつめし
ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手
チーズ入り鶏むね肉唐揚げ
むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ