さくらダイニング
お肉屋さんの惣菜類は美味しい。なぜなら、上質な美味しいお肉を使っているので、どんな料理にしても美味しく出来上がるから。中でも真っ先に思いつく定番メニューはコロッケやメンチ。牛肉・豚肉の香りが立って、お肉の美味しさを手軽に実感できます。ならば、お肉の美味しさが生きた惣菜類が目の前にズラリと並んだら、いったいどれを食べようか迷ってしまいそう。
そんな気分にさせてくれるのが、さくらダイニング。店舗前に立つとお肉屋さんで見かける「肉」の文字が躍る看板やポスターなどがありません。言うなれば飲食店かのような印象で、「本当にお肉屋さん?」首をかしげてしまいそう。
店舗内に入ってみると、段々になったショーケースに整然と惣菜類が並んで壮観です。一体何種類あるのでしょう。大皿に盛られたり、トレーに並べてあったり、またパック詰めされていたり。和洋中すべてを網羅しているようで、さらに興味がわきます。
赤々としたソースが印象的な煮込みハンバーグ
まず目に付いたのが、ハンバーグ。赤々としたトマトソースで煮込んであり、ちょっとリッチな気分にさせてくれそう。酢豚はゴロゴロとした豚肉と色鮮やかな野菜が混然一体となって、食欲をそそります。コッテリが苦手という方は、豚しゃぶサラダでサッパリとお肉を平らげるのもいいでしょう。
「毎日、ほぼ全て違うメニューを新しく作っています」と、ショーケースに惣菜類を並べる弟・久雄さん。作り置きをすることなく、毎日朝5時から仕込みを開始。できたものはお昼から夜にかけてほぼ売り切れてしまうとのこと。
野菜の惣菜類も充実しているのは新潟県の親戚が送ってくるから
肉料理以外も充実しています。ポテトサラダにほうれん草のゴマ和え、カボチャの煮物など、野菜をメインにしたものが。お肉屋さんでありながら野菜料理ができるのは、社長の正幸さん、妻・敬子さんのふるさと新潟県の親戚が野菜を送ってくれるから。野菜は新鮮で上質であるのはもちろん、時に珍しい野菜も送られてくるので、家族みんなでメニューを考えるそうです。
ここまで種類が充実すると、やはり魚料理もあります。サバの味噌煮、サケの塩焼きなど、定番のおかずがそろっていました。
こうした惣菜類がそろう中、好きなものを選んで、好きなだけ買えるのです。ショーケースの傍らには計量器があり、フードパックに盛り付けた分を支払います。自分が食べたいだけの量が調節できるので、大好きなおかずだけ大盛りにしたり、多くの種類を一口ずつにしたり。一定量をパックしたものは多すぎて食べ残すこともありますが、この方法ならそれがありません。晩御飯のおかずに一品欲しい。一人暮らしなので、それほど量はいらない。そんな方にピッタリな売り場です。
お弁当もそろっています。厚切りトンカツ、生姜焼き、チキンソテーなど、お肉屋さんで作るお弁当なら、お肉のおかずがおいしいことは間違いなし。しかも、手ごろな価格なので、お昼時になると近隣のサラリーマンで行列ができたり、車で乗り付けてきたりするお客さんも多いとか。
お弁当は6品。焼鳥丼だけ「16:00~」とある理由は?
お弁当メニューの中に焼鳥丼がありますが、「16:00~」とあります。お弁当ならお昼時が売れるのに、なぜこの時間からになっているのでしょう。
久雄さんが16時になると焼き鳥を焼き始め、これを目当てにお店へ足を運ぶ人も
この時間になったら、店舗のショーウインドウに設置されている焼き鳥用のコンロに火が着きました。久雄さんが次々とコンロに焼き鳥を並べていくと、ジュワジュワと肉汁を弾けさせながら煙が立ち上り、大皿へ山盛りにされていきます。
お客さんたちは晩酌に、晩御飯のおかずにと、この焼き鳥が大好き。待ちきれなくて、16時前にお店へ来てしまう方もいれば、店内でレジに並んでいる最中に食べ始め、レジの順番が回ってきた時には完食してお金を払って帰る熱心すぎるファンも(マネをしないでくださいね)。
国産の牛豚鶏肉の部位やカットも豊富で、産地やブランドより質を重視した品揃え
もちろん、お肉にも注目してください。産地を指定せずに牛肉はモモ肉を中心として、その時に一番質の良いものを仕入れています。豚肉は群馬産が中心の品ぞろえ。どれも手ごろな価格で提供しているだけでなく、曜日ごとに豚肉が特売しています。たとえば、月曜日は生姜焼き用、火曜日は状挽肉、水曜日は豚上肉(ロース)と。これなら、曜日に合わせてお肉を買い、晩ご飯のメニューも決まってくるので一石二鳥です。
店内のポスターや表、ポップはデザイナーのキャリアを持つ一雄さんの作
ちなみに、この日替わり特売の一覧表をはじめ、これまで見てきたポップは、見やすくて好感の持てるデザインと思いませんか。これらは一雄さん自らが作ったもの。実はグラフィックデザイナーとして広告を制作する仕事に就いていた経験があり、そのキャリアが生かされているのです。お肉料理だけでなく販売に必要なツールも上手に作れてしまうのですから驚きます。
お肉の美味しさと、楽しさをいろいろな形で提供してくれるお店。お店の数々の惣菜類やお肉はまるで、やさしく頬を撫でるように暖かな風にそよぎながら、雲のように青空を覆う満開の桜のよう。今日もお肉の「さくら」が満開です。
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店舗情報
連絡先 |
TEL:03-3644-8236 FAX:03-3644-8236 |
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住所 | 〒135-0016 江東区東陽5-2-9 |
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