東京都食肉事業協同組合は、東京都内のお肉屋さん紹介を行っています。おいしくお肉を食べようよ!

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お肉屋さん紹介

阿部精肉店

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特選肉を取り扱うお店

モツを取り扱うお店

小売業・卸業のお店

豚肉を取り扱うお店

鶏肉を取り扱うお店

近隣の変化を見つめてきた店舗前で阿部静夫社長と妻・光子さん


 静かな下町の路地に入ると、造りから長年にわたり町の風景であったことを物語る阿部精肉店(阿部静夫社長、足立区本木南町)の店舗が見える。かつて様々な商店が並んだ通りは時代を経るごとに住宅地へと姿を変えたが、同店は町の語り部のように佇む。長年の常連客だけでなく新しい住宅に住む若い主婦など、幅広い層が足を運ぶ店頭には、下町らしいゆったりとした穏やかな時間が流れる。

店主より一言

店舗情報

連絡先 TEL:03-3840-2941
住所 〒123-0855 足立区本木南町14-15

店舗PR、お知らせなど

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開業時から使っている一枚板のまな板はデコボコになるほど使い込まれている

 作業場の中央には、阿部さん一人が仕事をするには十分な大きさの作業台が位置する。最近では樹脂のまな板が多い中、台の上に乗っているのは両手をいっぱいに広げるほどの幅がある一枚板だ。元々は全面が平らだったのだろう。長年の作業で、あちこちが凹んで波を打っている。

 「手前の方なんか、薄くなっちゃってるんですよ。お店を始めたころから使っているからねえ」

 その後ろにかけられた、かつて枝肉をぶら下げたS字フックとともに、お店の時の流れをともにした同志ともいえる道具たちが店の歴史を物語る。
阿部精肉店2

厚切りにしたとんかつ用の豚肉は売れ筋の一つ

バイクを飛ばして

 中学を卒業したばかりの阿部さんが故郷の新潟を後にしてたどり着いたのは、兄が開業したばかりの精肉店。現店舗の近隣にあり、多忙を極めていたため、声がかかって上京した。それまで食肉業界には全く縁がなかったので、分からないことばかりからのスタートだった。


 千住の市場へバイクを飛ばしては、得意先へ配達。枝肉の脱骨の作業を素早く丁寧にできるよう、時間を計りながら鍛錬。朝から夜までほとんど仕事で過ごし、その奮闘ぶりゆえ入浴中に居眠りすることも。

 10年勤めて昭和51年に25歳で独立を果たす。現店舗の隣には生鮮食品の店舗が並ぶマーケットがあり、その一角でオープン。商店街のマーケットとあって、客足が多く順調に売り上げを伸ばした。しかし、店舗はマーケットの入口から奥の方にあったため、人の流れに鈍さを感じた。7年ほど経ったころ、現在の店舗となる物件が空いたので、すぐに移転。本領を発揮する時が来た。

 店舗前の商店街は、マーケットのほかにも酒屋、炭屋、飲食店など、買い物は近隣だけで間に合うほどに様々な商店が並んでいた。環境にも時代にも恵まれたので、「とにかく忙しかった」というほどに繁盛した。精肉や惣菜、揚げ物の品ぞろえは、当時から変わらないほど、長年にわたり人気と信頼を得ている。

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惣菜はどれも人気で昔ながらの焼豚も

商品に細かい配慮

 精肉は牛・豚・鶏を扱う。牛肉は、仕入れの際の最高なものを用意。すき焼き用や小間など、手ごろな価格でそろえる。豚肉では、とんかつ用の切り身が人気。1枚のサイズが大きく厚みがあるので、お客から喜ばれている。同じ豚肉で薄切りのスライスもあるが、よく売れるのはこのタイプだ。

 ショーケースには家庭で使うには十分な種類がそろっており、カットもきれいに見えるよう並べてある。売れないからと品数やボリューム感を少なくすることはなく、購買意欲をかき立たせる演出を 心掛ける。肉のスジはきれいに取り、丁寧な仕事を施すのがモットーだ。

 手作りの惣菜は、一番の売れ筋に。揚げ物は定番のコロッケやメンチのほか、串カツ、とんかつ、鶏唐揚げなど、精肉店らしさを出したものばかり。イカやアジのフライなど含めて15種類のメニューがあり、時間を決めて揚げたてを提供する。

 昔から変わらない味で人気の焼豚。じっくり時間と手間をかけた豚モツ煮込みと牛スジ煮込み。つくねは、おかずや肴に最適だ。

 中でも自慢の一品はシュウマイ。噛めば程よい弾力の後に肉の瑞々しさを感じる。肉が口の中でほぐれていくと肉の香りとコクが広がり、調味料を付けなくても十分に肉の旨味を楽しめる。1日40~50個作り、その日に売り切る。常連客が晩御飯に買っていくのはもちろん、転居したお客が懐かしんで遠くから買いに来るほどだ。 ロングセラーばかりの惣菜を手掛けるのは妻・光子さん。どれも一つひとつ手作りで、膨大な量になる作業を朝から準備をしては店頭に並べ、長年にわたりお客を喜ばせている。
 これらの店舗での業務だけでなく、ラーメン店や学校給食などの配達もある中で、夫婦二人だけで切り盛りしてきた。

 「パートさんを使おうとしたけど、二人で頑張った方が良いと思って。だから、ずっと二人でやっています」

 テレビの影響か、最近は若い消費者から自分で料理をするために凝った肉を注文することも。専門的な商品を提供できる精肉店への期待を感じる中、「若い人も少し取り込んでいければ」と意欲を見せる阿部さん。

 通りの風景やお客の顔ぶれは変わっても、阿部さん夫婦の思いが詰まったお店と商品は変わらずにと願わずにいられない。

【東京食肉新報2023年(令和5年)4月号掲載】

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今月のお肉屋さん

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肉のうちだ

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狛江市西野川1-16-5

レシピ紹介

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素材の味が生きた塩・豚肉じゃが

シンプルな塩の味付けで素材の味を楽しめる肉じゃが

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牛肉たっぷり「ハッシュドビーフ」

簡単なのに、牛肉もご馳走感もたっぷり

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ローストビーフ・サラダ

見た目が華やかでヘルシー感もあるのにご飯にも合うローストビーフ

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骨付き豚バラのキムチ鍋

豚肉の骨から出汁が出てコクと旨味がじゃがいもに染み込むキムチ風の肉じゃが

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野菜たっぷりのハンバーグシチュー

ハンバーグだけでなく、たっぷりな野菜も楽しめる煮込みシチュー

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ローストチキン

クリスマスの定番。ひと手間かけて丸鶏を美味しく

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ビーフかつめし

ビーフの薫り高いカツにデミグラスソースが決め手

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チーズ入り鶏むね肉唐揚げ

むね肉にチーズを加えて旨味を追加したから揚げ

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